②たとえ霊媒やチャネラー自身は、その啓示やチャネリングを本物だと信じ込んでいたとしても、あまりにも社会的にずれた発言が多かったり、本人自身の感情の不安定さや自信のなさを感じたり、あまり穏やかとは呼べないような、すぐに命令調の無責任な発言をしてくる場合には、その啓示やチャネリングのソース（発信源）自体を疑った方が賢明である
次には、本人としては、絶対に神仏からの啓示だと思っているのだけれど、本当は間違っているようなケースというのは、いったいどうすれば見分けられるのかというと、実は、これはある程度、霊的なことに通じている人でも、結構難しい判断になってくるのですが、要約すると、だいたい次のような二つの基準で、その真偽が見分けられるのではないか、というように私は考えています。
まず第一には、これは当然のことであるのですが、その人の話を聞いていて、「この人、全然世の中のことを知らないんじゃないかな」とか、「この人は、何となく感情的に不安定で、自分に自信がない感じがする」というような人の話については、少し距離をとった方が賢明なのではないか、というように私は感じております。
それというのは、これは霊的なことに通じている人には、かなり当たり前の話になるのではないかと私は思うのですが、実は霊的な交流というのは、誰でも、ある程度訓練をすれば出来るようなところがあるのですが、ところが、「霊的な交流が出来るようになった後で、結局、おかしな言動をするようになってしまった」とか、「最初は素晴らしいと思ったんだけど、結局、途中からおかしくなってしまった」というような話が、実際、世の中には、結構ごろごろあるということなのです。
それゆえ、そうした霊的な啓示やチャネリングをしている人の話を聞いていて、「ちょっと、この人は、世の中のことをあまり知らないらしい」とか、「何となく、この人は感情的に不安定で、ちょっと自分に自信がないように見える」というような人の霊的な話というのは、結局、長い目で見るとおかしくなってゆくことが多いので、私はある程度、距離をとった方が賢明なのではないか、というように率直に感じております。
第二には、これは少し真偽を見分けるのが難しい内容になってくるのですが、そうした霊的な啓示やチャネリングにおいては、「この内容なら、ある程度正しいのではないか」とか、「この内容だと、別のある霊的な啓示やチャネリングでも似たようなことを言っていたので、正しいのではないか」と思われるような、ある程度スタンダードと言ってもよいような霊的な啓示やチャネリングのようなものが、現時点では、結構それなりに出そろっているような状況になってきているので、それゆえ私は、そうした、わりとスタンダードな霊的な啓示やチャネリングと呼べるようなものと比べて、そこそこ合っているのであれば、それはある程度正しいと判断してよいと思うのですが、ただ、もし次のような二つの点をクリアーしていない場合には、どんなにそれ以前のわりとスタンダードな啓示やチャネリングと内容的に合っていたとしても、本当は、霊的にはかなり問題があるのではないか、というように疑った方が賢明であると考えています。
その内容としては、まず第一には、「ちょっと、そんなに気軽な感じで、他の人々に命令調のことを煽り立てるような感じで言ってもよいのか」と思えるような口調の話や文章になるのですが、私の知る限り、天界や高次元宇宙と呼ばれる所に、そうした形で、すぐに命令調で一方的な伝達を伝えてくるような存在は見たことがないので、おそらく、そうした存在は、本物でない確率が極めて高いのではないかと思われます。
第二には、これはかなり誤解されているものと思われるのですが、天界や高次元宇宙から啓示やチャネリングを行ってくる光の存在達というのは、そうした啓示やチャネリングをしている最中にも、自分の語った言葉が、未来の地球に与える影響を同時に考えながら話していることが極めて多いので、それゆえ、そうした天界や高次元宇宙の光の存在達からの啓示やチャネリングの場合には、原則、常に平安で落ち着いており、また、あまり無責任な命令調の発言は控えるようにしている、というような特性があるのです。
こうした観点から見て、それが、もし本当の光の存在達からの啓示やチャネリングであるならば、基本的には、よほどの特別な事情でもない限りは、あまりセンセーショナルな形で感情的に煽り立てたり、あるいは多くの人々を恐怖に陥れるような発言は、めったにしないので、そうした基準をクリアーしていない場合には、はっきり言って、その啓示やメッセージを送ってくる存在は、本当は光の存在ではないのではないか、というように疑った方が賢明であるということになります。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2011年6月17日 9:26 PM, Ｑ＆Ａ / スピリチュアリズム、霊界
