Light Symbol

霊的、歴史的な観点から見た現在の中国について Part 6

 現代の中国の人々は、「自分達の国は、かつて欧米の国々や日本に侵略されて、とても大変な被害を受けたから、こうして軍事強国になれたことは、とても良いことだ」などと感じていることも多いとは思うのですが、しかし、よく調べてみると、それは今から約百年前に、当時の欧米や清国やロシアなどの軍事的な脅威から、なんとか独立を保とうとして、軍国主義化していった、昔の大日本帝国の軍事的な立場とあまり変わらないようなところもあるわけです。

 そうすると現在の中国は、そうした歴史的な教訓から何を学ぶべきなのか、というと、現在の中国は、欧米や日本やアジアの国々からの経済的な支援を受けて、経済的に成長して、非常に豊かな国になりつつあるのですが、しかし、だからと言って、資本主義と対抗する共産主義思想の立場や、昔からの中国の軍事的な立場に則って、あまりにも強大な軍事強国を目指そうとしすぎると、かえって欧米の国々との対立が深まって、大きな経済混乱に陥ったり、さらに場合によっては、現在の中国の人々も世界の人々も、全く意図してもいないような大戦争に巻き込まれる可能性もありうるので、非常に注意が必要なのではないか、ということなのです。

 それゆえ現在の中国の理想的なあり方としては、経済的、文化的な発展や繁栄は大いによしとするが、過度の軍事的な拡大は、周りの国々との摩擦や対立を深めて、逆に大きな国家の衰退を招く可能性もあるので、多少慎むようにすると共に、海外の国々とあまりにも対立的な関係にならないように、昔の中国の言葉で言うと、多少、「謙譲の美徳」の気持ちで外交や軍の運営を進めてゆくことが、より長期的な中国や、中国と関係する国々の利益や幸福や繁栄につながってゆくのではないか、というように私は考えております。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年5月21日 9:05 PM, 予知、予言、未来予測 / 政治 / 歴史 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 軍事

霊的、歴史的な観点から見た現在の中国について Part 5

 ところがその後、中国が、これまでの国際関係のあり方や、欧米の国々との関係に様々な機会に異を唱えるようになったり、軍事力を増大させて、様々な国々に威圧的な態度をとるようになったり、さらには、これまでに受けた経済的な協力や援助をあまり気にせずに外国企業に圧力をかけたり、外国人の締め出しや、国民の弾圧のようなことを、以前よりも大々的に行うようになると、これまで、わりと友好的な態度で中国と接してきた国々としては、これまでと同じような政治や経済の関係を続けたいとは思うのだけれど、同時に現在の中国のあり方にとても脅威や危険を感じるようになってきて、「このまま中国に経済や技術の支援をしていても大丈夫なのか?」「軍事力が強くなったのをよいことにして、外国の領土にどんどん圧力をかけたり、軍事侵攻してくるようなことは、本当に起きないのか?」「以前は、ちゃんと外国の政府や企業との約束をしっかり守ってくれたのだが、最近は、なんだか国内の事情で、時々、なし崩しにしてくることがあるようだが、安心して進出していられるのだろうか」「たくさん経済協力してきたが、いつまで経っても自国は、昔の仇敵のように言われて、突然拘束されたり、傷つけられたりすることもあるようなので、なんだか最近は、ちょっと怖い感じもするようになってきた」などというような感じで、中国の人々の感覚とはかなり違って、中国の人々が、ちょっとでも強気で威圧的な態度に出ると、昔と違って、本当に危険を感じたり、脅威を感じるようになってきてしまったようなところがあるのです。

 つまり、だいたい2000年の初頭ぐらいまでは、おそらく欧米を初めとする世界中の国々は、「わあ、中国はすごい発展したんだな」などというように、わりと素直に中国の発展を一緒に喜んでいてくれていたことが多かったように思われます。

 ところがその後、中国が、資本主義と対立する共産主義の路線や、かつての植民地化されていた時代の歴史を何度も振り返るような形で、欧米と対抗するような強国路線をはっきり打ち出すようになると、欧米を初めとする海外の国々は、そうした中国の経済的な発展を応援したり、そうした経済的な繁栄の恩恵を一緒に受けたいと思う一方で、中国の人々が考える以上に、「だけど、今の中国って、この先も大丈夫なの?」「中国がどんどん軍拡するので、なんだか、うちの国も脅威を感じるようになってきた」などというような感じで、以前と違って、本当にかなり危険や脅威を感じるようになってきてしまったようなところがあるのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年5月21日 9:04 PM, 政治 / 歴史 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 軍事

霊的、歴史的な観点から見た現在の中国について Part 4

 少し前の「霊的、歴史的な観点から見た現在の中国について」の文章の続きになります。

 この文章は3月頃に書いていたものなのですが、まだ続きがあるので、もう少し文章を増やして、載せてゆきたいと思います(ただし、最近はトランプ政権になって以降、どちらかというと国際的には、中国の問題よりも、これまでと同じようにアメリカを頼りにしてよいのか、というようなアメリカの問題の方が多くなってきたように感じますが・・・)。

 

 現在までの中国政府の様子を見ていると、アメリカを初めとするような欧米の国々が、政治的に強い姿勢をとった場合には、そうした国々に対しては、かなりきっちりとした対抗的な立場をとることが多かったように思われます。

 しかしながら、先ほどから述べてきているような百年前のアメリカを初めとするような欧米の国々と、当時の大日本帝国との関係の変化を考えてゆくと、だいたい次のようなことが言えるのではないか、と思われます。

 

1、現在の中国の理想としては、経済や文化の発展や繁栄は大いによしとするが、行きすぎた軍事的な拡大や対立は多少控えるようにした方が、より長期的な利益や幸福や繁栄を得られるようになるだろう

 まず一つめは、特に北京オリンピック以降の中国では、「中国は、欧米の国々とは経済的に強い結びつきがあるけれども、もはや中国は、経済的に非常に成長した経済強国になったので、政治的、経済的、軍事的には、欧米の国々と対等に渡り合える非常に立派な国家になったのだ」というような認識を、政治家の人々も、経済界の人々も、普通の人々も持つようになっていたのではないか、と思われます。

 そして少し前の時代までは、中国の人々が、そのように感じていたとしても、たいてい外国の人々も、ほとんど同じように「ああ、その通りだよね。みんな豊かになって良かったよね」などというように素直に喜んでいることも多かったように思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年5月21日 9:03 PM, 政治 / 歴史 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 軍事

現在のトランプ氏の関税政策について Part 16

 それから四つめは、外国に輸出できるような農産物や鉱物資源や石油や工業製品のようなものが十分にあったり、あるいは、そうしたもの以外のインターネットやソフトウエアなどの売り上げや、金融や知的財産などの収入がたくさんあったりして、貿易収支だけでなく、国家の収支(経常収支)が、総合的に黒字になっているような国の状況について、考えてみたいと思います。

 たいてい、こうした国の場合には、国家や国民の資産は、どんどん増え続けてゆくことが多いと思われるのですが、ただ時間と共に、だんだん通貨の価値が上がってゆき、他の国々と比べると、相対的に様々な商品やサービスの価格も高くなっていってしまうので、だんだん海外には売りづらくなって、逆に海外からの価格の安い商品やサービスの輸入が増えていったり、人件費の上昇や価格競争などの理由で、海外に工場が移転していったり、海外に販売拠点が、どんどん増えてゆくことが多いようです(海外に工場や、販売や研究開発の拠点を増やしてゆくケースも多いようです)。

※つまり、そうした国の企業は、海外に工場が移転するだけでなく、販売先も海外にどんどん増えてゆくことが多いので、総合的に売り上げや利益は多くなってゆくことが多いようです。

 つまり、「絶対に貿易赤字はダメで、絶対に貿易黒字でなくてはならない」などと考えていても、あまりに黒字が多いと通貨も高くなって、海外に売れづらくなっていったり、逆に輸入が増えてきたりするものなので、要はトータルで、その国の経済を見た際に、ある程度良い状態になっていて、また将来的にも、そうした良い状態が続けてゆく、というような予測がしっかり成り立っているのであれば、それでよしとする、という程度に貿易上の黒字や赤字は考えてゆけばよいのではないか、ということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年5月7日 10:04 PM, 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済

現在のトランプ氏の関税政策について Part 15

 三つめは、特に外国に輸出できるような農産物や鉱物資源や石油や、工業製品などがあまりないだけでなく、その国の人々が生活してゆくために必要な食料などの生活必需品さえ、十分に生産できていないために、外国から食料などの生活必需品を買ったり、また援助などで貰い受けて、なんとかやりくりしているような国の状況について、考えてみたいと思います。

 はっきり言って、こうした国の場合の貿易赤字は、どう考えてみても、かなり問題で、現実にその国の人々の生活に大変な困難を巻き起こしているような状況になっていることが多いと思われるので、何らかの緊急の対応が必要になってくるのではないか、と思われます。

※こうした国であっても、結構、たくましく普通に生活していることもあるものなのですが、要するに失業者が多かったり、インフレがひどかったり、治安が悪かったり、貧困や生活難がひどくなっている場合には、政治的、経済的には、何らかの対応が必要になっているのではないか、ということです。

 

 世界の国々の中には、その国の人々が政府をほとんど信頼していない、というよりも、ほとんど頼りにすることすらできないような状況になっていることもあるのですが、そうした国の場合には、貿易収支のような正確な経済統計を把握するどころか、その国の人々が自国の通貨をほとんど信頼せずに、ドルなどの他国の通貨を使っていたり、物々交換を行なっていたりすることもあるようです(最近は、電子的な決済も増えてきているようですが・・・)。

 それゆえ、そうした場合には、貿易収支の問題というよりも、それ以前に国民の教育水準を上げたり、政府の統治能力を高めたりする中で、もう少し、しっかりした国家の営みを作り上げてゆく必要があるのではないか、と思われます。

※理屈的には、世界中の統計を合わせると、企業の会計のようにかなりぴっちりと数字が合うはずなのですが、しかし世の中には、そうした形できっちり把握されていない物やお金の流れもあるわけで、そうした国や地域の場合には、そもそも貿易などの統計は、いったい、どの程度きっちり合っているのかどうか、という問題が出てくるようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年5月7日 10:03 PM, 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済

現在のトランプ氏の関税政策について Part 14

 二つめは、食料の自給率が低かったり、石油や鉱物資源があるわけでもなく、また、あまり工業製品などの輸出もなかったりするのですが、例えば、金融やインターネットやソフトウエアや、コンテンツ産業などで稼いでいるような国について、考えてみたいと思います。

 こうした国の場合、たいてい、ずっと貿易収支は赤字になっているのですが、しかし、それ以外のサービス収支や所得収支などで黒字になっていて、また食料や資源、エネルギーなどの面においても、特に安全保障上、それほど問題ない場合には、全体の収支(経常収支)としては、黒字になっているので、国家や国民の営みとしては、それほど問題がないということが言えるようです。

※現在の日本は、アメリカに対しては、貿易黒字になっているのですが、総合的には貿易赤字になっていて(サービス収支も赤字)、企業の海外進出による投資などの収益で、何とか所得収支が黒字の国に変わってきているようです。

※それから、それぞれの国の歴史や、国民性によって、他の国の人々には少しわかりづらい、その国独特の性質ができることがあるようです。例えば、アメリカ人の人々から見ると、食料や資源、エネルギーは豊富にあるので、世界中の人々も同じようにそうしたものなのではないか、などと考えることが多いようなのですが、ところが国によっては、昔、食糧危機やエネルギー危機があったり、経済危機や過酷なインフレが起きたり、また、とんでもない戦争の加害や被害があったような国民的な経験があると、そうしたことに関しては、かなり神経質に反応してくることも多いようです(私も子供の頃、昔は戦争や生活難や食糧難が大変だった、とよく聞かされたものです)。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年5月1日 9:04 PM, 歴史 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済

現在のトランプ氏の関税政策について Part 13

2、貿易赤字がもたらす問題と、貿易黒字がもたらす課題について

 二つめは、普通、どの企業や家庭、個人であっても、お金が入ってくる金額よりも、お金を使っている金額の方が多い、いわゆる赤字の状態よりも、お金を使う金額よりも、お金が入ってくる金額の方が多い、いわゆる黒字の状態の方がよいに決まっていると思われているので、ここでは国の貿易上の黒字と赤字の問題、つまり、本当に貿易赤字よりも、貿易黒字の方がよいのか、ということについて、考えてみたいと思います。

 これも、もうすでにたくさんの経済の専門家の方々が述べているような内容なので、細かな説明は割愛したいと思うのですが、ここでは、幾つかの例をあげながら、こうした問題について、考えてゆきたいと思います。

 まず一つめは、農作物が豊富に採れたり、石油や鉱物などの資源がたくさんあったり、工業が非常に盛んであったりして、海外に農作物や石油や鉱物や、工業製品などをたくさん輸出しているような国について、考えてみたいと思うのですが、こうした国の場合、その国の得意な産業で貿易黒字になっていて、それでその国に必要な食料や資源や工業製品などを、海外から十分に手に入れられているような状況になっているのであれば、単純に貿易の面で見た場合には、経済的には、わりと良好な状態にあると客観的に判断されるのではないか、と思われます。

 ただし、こうした貿易黒字の国であっても、はっきり言って、それぞれの細かい内訳を見ると、その国の得意な生産物を輸出している国々に対しては、たいてい黒字になっているかもしれないのですが、しかし逆にその国が必要としている農作物や石油や鉱物や工業製品などを輸入している国々に対しては、ずっと赤字になり続けていることも多いようです。

 しかし、こうした国の状況の場合には、そうした貿易赤字は、それほど問題と考えていないことが多いようです(その国で必要としているものなので・・・)。

 ですので、トータルで貿易黒字が多い国であったとしても、それぞれの国との貿易関係を見ると、ある国とは貿易黒字になっていても、別のある国とは、ずっと貿易赤字になっているなどというようなことも、よくあることであるようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年5月1日 9:03 AM, 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済

現在のトランプ氏の関税政策について Part 12

 それでは、こうしたことから、いったいどのようなことが言えるのか、というと、だいたい次のような内容になります。

 

1、実際の多くの国々の間のビジネスやお金の動きには、貿易以外のものも、結構たくさんあるものである

 まず一つめは、これはよく考えないとわかりづらいのですが、こうした商品の輸出入と通貨の関係になっていると、はっきり言って、どんな国であっても、かなり長い年月に渡って、ずっと貿易黒字が続いているとか、あるいは、ずっと長く貿易赤字が続いているような状況というのは、何か貿易以外の金融業であるとか、ネットやソフト関係の産業や、映画や音楽のようなエンターティンメント産業などの具体的な商品が関わっていない輸出産業があったり、それ以外のお金の動きがなければ、基本的に理屈上は続かないことになるということです。

 ですので例えば、アメリカも数字上は、たくさんの貿易赤字があることになっているのですが、そうでないところで、アメリカから、たくさんお金が流れていって、そのお金でアメリカから、たくさん何かを買い続けていたり、また逆にアメリカ企業が様々な事業で売り上げを上げて、アメリカにたくさんお金が戻ってきたりしていたので、現在のような世界経済がうまく成り立っていたようなところがあったのです。

 つまり一般に貿易上の「黒字」や「赤字」というのは、一定期間ごとの、それぞれの国の間の「商品」の売り買いにおいて、ある国と別のある国の間では、いくら多くて、いくら少ないとか、あるいは、ある国全体で見ると、いくらである、などというような総合的な決算のようなものであるわけです

 ところが、実際のそれぞれの国の間のビジネスや通貨のやり取りというのは、そうした物だけで完結しているのではなくて、例えば、お金の貸し借りや投資や、為替の取引などに伴うお金の移動や、具体的な物ではない、インターネット上の売り上げや、ソフトウエアの売り上げや、映画や音楽や書籍や特許使用料などの知的財産権の売り上げや、観光や出稼ぎに伴うお金の動きなどというように、実際の物ではない売り上げや、投資や、お金の貸し借りなどに伴うお金の動きというものも、結構たくさんあるものなのです。

※これらは現在の「国際収支統計」では、貿易上の黒字や赤字を表す「貿易収支」ではなく、それぞれの国の間の「サービス収支」や「所得収支」や「経常移転収支」などとして、別に分類されているようです。

 ですので、実際の国と国の間のお金のやり取りというのは、単純に商品の売り買いを主に扱う貿易上の黒字、赤字という数字だけではよくわからないところがあるようなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年4月26日 9:04 AM, 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済

現在のトランプ氏の関税政策について Part 11

 二つめは、ここでは、まずは一般的な内容として、二つ以上の国々の間の貿易関係について、考えてみたいと思うのですが、例えば、A国がB国に何らかの商品を輸出した場合には、先ほども述べたようにA国からB国に商品が送られて、逆にB国からA国にその代金が、アメリカドルで支払われることになります(別の通貨の場合もありますが・・・)。

※統計上、サービスは別扱いされるようなので、ここでは「自由貿易」ではなく、主に商品の輸出入に関わる「貿易」について、述べています。

 それで次には、A国からB国への商品の輸出が非常に多い場合について、考えてみたいと思うのですが、そうすると、先ほども述べたようにB国からA国へのアメリカドルの支払いには、どうしても一定の限度があるので、基本的には、アメリカドルの無償の供与があるか、あるいは貸してもらえない場合には、いくら自由貿易の制度があっても、B国としては、それ以上の輸入はできなくなってしまうようなところがあります(ただし様々な事情で、ただでもらえることはあるかもしれないのですが・・・)

 さらに今度は例として、日本とアメリカの間の貿易について、考えてみると、日本からアメリカへの輸出の場合、日本の商品をアメリカに送って、アメリカの企業や個人などからアメリカドルの支払いを受け取ることになるので、日本の企業や金融機関などには、アメリカドルがたくさん溜まってゆくことになるのですが(日本円に交換することも多いとは思いますが・・・)、しかし逆にアメリカから日本への商品の輸入の場合、アメリカの商品を日本の企業や個人が受け取って、何らかの手段で日本円からアメリカドルに換えて、支払うことになるので、その結果、日本の企業や金融機関などからは、アメリカドルがどんどん減ってゆくことになるわけです。

 そうすると、ここで現在のような変動相場制の経済システムの場合には、アメリカドルと日本円の交換の際に、そうしたそれぞれの通貨の需要と供給の状況に応じて、日本から見るとアメリカドルの値段(アメリカから見ると、日本円の値段)が、その時々で、様々な原因でころころ変わってゆくようになるわけです。

 ですので、こうした現在のような経済システムの場合、本当は貿易赤字が多い国は、だんだん通貨の価値が下がってゆき、貿易黒字の国から輸入ができなくなってゆくのですが(相手の国の商品の値段がだんだん高くなってゆくので・・・)、ところが逆に貿易赤字の国の商品は、相対的に値段が下がるので、だんだん輸出が増えるようになってゆく、というような仕組みになっているわけです。

 逆に貿易黒字の多い国は、だんだん通貨の価値が上がってゆくために、輸出する商品の値段も上がって、輸出しづらくなるのですが、逆にそうした国では、相対的に貿易赤字の国の商品の値段は下がるので、輸入が増えるようになってゆく、というような仕組みになっているわけです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年4月26日 9:03 AM, 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済

現在のトランプ氏の関税政策について Part 10

 それで実際の貿易は、もっと複雑な難しい手続きがあるものなのですが、先ほどから述べているようなアメリカドルと、それぞれの国の通貨の交換の際には、普通のビジネスと一緒で、それぞれの通貨の需要と供給のバランスに基づいて、例えば、ある国の通貨はあまり欲しがられていないけれども、アメリカドルはどうしても欲しいというような状況では、相対的にある国の通貨の価格は安くなって、アメリカドルの価格が高くなっていったり、また逆にアメリカドルと比べて、ある国の通貨の方が断然需要があるような状況では、相対的にそのある国の通貨の価格は高くなって、アメリカドルの価格が安くなる、などというようなアメリカドルと、それぞれの国の通貨の間の相対的な交換レートの変化が起き続けてゆくようなところがあるわけです。

 そうすると、ここでは、いったい何が言いたいのか、というと、要するに現在の世界のような自由貿易の体制の中では、自由貿易ができるからといって、実際には、何でも好きな商品やサービスを、好きなだけ売り買いできるのではなく、相手の国や企業や個人が喜んでOKしてくれる通貨の支払いがどうしても必要で、現在の世界では、それが国際基軸通貨とも言われる「アメリカドル」になっていることが多いということです。

 また、そうした国際的な自由貿易に参加するためには、そうした貿易で決済するためのアメリカドルなどの通貨を、何らかの商品やサービスを売ることによって、十分に手に入れ続けていなくてはならないようなところがあるということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年4月18日 9:03 PM, 政治 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済