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ヘルメスについて Part 10

 三つめは、これも理解しがたいかもしれないのですが、実は、歴史的にはユダヤ教のモーセとほぼ同時代に、かなり偉大な霊的な仕事をした人物がいるのですが、その人物が、ヘルメス・トリスメギストスのモデルの一人になっています。

 その人物は、いったいどのような人物だったのかというと、これは現代では、なかなか受け入れがたいかもしれないのですが、実は、モーセがエジプトで、後に「ユダヤ人」と呼ばれるようになる大勢の奴隷の人々を開放したそのちょうど同じ頃に、少し離れた後のペルシャの辺りで、ほぼ同じような形で当時、不当に奴隷扱いされていた多くの人々をかなり強力な霊的なパワーを駆使して開放していた人物がいたのですが、その人物の名前が、たまたま多少似ていたこともあって、かなり時代が下ってから、ヘルメス・トリスメギストスとほぼ同一視されるようになっていったようです。

 それから四つめは、数千年前のエジプトの若干、神秘思想や錬金術と関係がある人物の話になるのですが、この人物がかなり神秘的な人物だったようなので、それが後世、ヘルメス・トリスメギストスという人物の神秘性にかなり直接つながっていったように思われます。

 それでは、その人物の素性は、いったいどのようなものだったのかというと、大まかに言うと、こんな感じになります。

 まずはその時代のエジプトでは、宗教の奥義的な内容は、一般には、ほぼ非公開になっていたようなので、そもそもその時代の人々には、何かものすごい聖者のような人物がいるらしいことはわかっていても、それではその人物は、いったい何をしている人物なのかというと、かなり神秘のベールに包まれていて、あまりよくわからないようなところがあったようです。

 それではその人物は、いったいどのような人物だったのかというと、その人物は地球出身の人で、後に霊的な覚醒を得て、一種の神人になった人物だったようなのですが、やがて当時の王に取り立てられて、様々な建築や医学の進歩や、それから霊学(現代で言うスピリチュアリズムのような学問)や宇宙との交信術のようなものを、国ぐるみで進歩させていった人物だったようです。

 その影響でその後のエジプトでは、国家的な規模で非常に多くの人々が、正しい安全な方法で霊界との交流を行えるようになったり、あるいは天界というよりも、宇宙の存在達と霊的に交信して、様々な宇宙的な知恵を学べるようになっていったようです。

 ですから大きなピラミッドやスフィンクスは、それ以前の時代からあったのですが、それ以外の現代人が考えているような古代エジプトのイメージ、つまり巨大な石の建造物がたくさん建っていたり、かなり高度な医療技術があったり(後からミイラ作りにつながってゆくような・・・)、それから非常に霊的、宇宙的、神秘主義的な宗教が熱心に営まれているイメージのようなものは、その時代にかなり大きく形作られていったようなところがあったということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年1月24日 3:33 PM, ギリシャ神話 / スピリチュアリズム、霊界 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳



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