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世界の裏側に潜む「イデアの世界」の秘密について Part 20

③近現代に入ると、それまでの宗教的な方法とは、かなり異なり、多くの人々の「自由性の追求」や、知識や経験の共有による「集合的叡智」の時代に、大きく変化してきた

 それから、今から、だいたい、500年ぐらい前から、近現代にかけての時代になると、未来のアセンションの影響で、全地球的な規模で、中世の魔術による呪縛が解けて、だんだん、近代化の波が押し寄せるようになってくるのですが、その頃になると、今度は、それまでの宗教的な方法とは、かなり違って、非常に人間性を重視した手法に変化してゆくようになります。

 一つめは、「自由」という概念になるのですが、これは、単純で、それまでの時代において、「これだけは、絶対にしてはいけない」、とか、「この秘密だけは、絶対に知ってはいけない(パンドラの箱の寓話のような感じで)」、と言われていたものを、多くの人々が、片っ端から、「これは、本当は、どういう原理や仕組みだったのか?」、とか、「これは、本当に出来ないのか?」、「こうやれば、出来るのではないか?」、とか、「別に、自分を貶(おとし)めるわけでもないし、また、誰かに迷惑をかけるわけでもないので、こういう考え方や行動の自由があっても、良いのではないか」、などというように、人間社会や自然界のあらゆる方面に対して、さまざまな自由の可能性を試しては、「これは、とても良かったので、もっとやりたいが、これは、とんでもなく危険だったので、もう止めよう」、とか、「これは、自分も周りの人々も、最高に幸福にできるような自由の追求なので、とても良いようだが、これは、自分も含めた、多くの人々が、とても不幸になるような自由の追求なので、やめた方が良いらしい」、などというように、自由の可能性と、その限界について、単なる夢想や空想ではなく、現実の知恵や教訓として、次々と学ぶようになっていった、ということです。

 二つめは、今の話と近い内容になるのですが、要するに、中世以前の時代というのは、世界のあちこちで、国や宗教や民族や部族のようなものが、非常にバラバラに分立していたのですが、それが、特にここ数百年ぐらいの間に、これは、戦争や対立や支配・被支配の関係等、決して、良い話ばかりではなかったのですが、だんだん、世界規模で、交流や統合が進んでゆき、「一つの人類」、とか、「一つの世界」、とか、「一つの地球」、というような関係に大きく変化し続けてきたわけです。

 そうした人類全体の交流と統合の過程で、現在、人類は、どのような方向に進んでいるのか、というと、これは、単純で、現在の人類は、これは、特に昨今のネットワークの発達の影響が大きいのですが、「君は、まだ知らないかもしれないが、私の知識や経験では、これは、とても素晴らしい、とか、全然、ダメだった」、とか、「苦しい人生の体験でつまずいている人に、是非、私のこの体験談を役立ててほしい」、とか、「この製品やサービスを使えば、あなたの十年の悩みは、瞬く間に解決するはずだ」、とか、「個人個人が、バラバラだと、政府や大企業が、勝手なことをやり放題になることもあるが、できるだけ多くの人々が、みんなで交流して、一つの共同体のようなものを作れば、より多くの人々が、幸福になれるような、素晴らしい社会にできる」、などというように、実は、近現代になると、一部の人々のみが支配するような社会の構図ではなく、多くの人々が、お互いに胸襟を開いて、自然体で話し合い、意見や経験を共有し合ってゆくような、本当の意味での、多くの人々の共同体的社会に、大きく変化してきた経緯があるのです。

 ですから、近現代に入り、特に現代のネットワーク化の進展につれて、昔のように、個人個人が、それほど分離した形ではなく、多くの人々が、非常に大きな自由を手にしつつ、その上で、それぞれの人々が、お互いの知識や経験を共有し合うような、つまり、真の意味での、共同体的叡智、あるいは、集合的叡智を共有し合うような、新たな人間社会のあり方に、かなり大きく変化していったようなところがあるのです。

 

 このように、人類は、古代、中世、近現代と、それぞれの時代ごとに、そうした鏡の迷宮、虚像世界から脱出するために、さまざまな方法を試みてきた、ということが言えるでしょう。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2013年6月19日 9:05 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳 / 時間と空間の秘密 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化



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