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民主化や近代化の草創期の問題と、その解決策について Part 20

 それと、もう一つ注意すべき点は、そうした社会というのは、こっちの大問題が片付いたら、また、すぐに別の大問題が持ち上がってくるなどというように、数年どころか、数十年単位で、常に常に新たな問題が巻き起こるような社会の状況になりがちなので、はっきり言って、そうした社会で数十年も過ごしていると、いったい何が本当の原因で、そうした問題が起きているのか、また、いったいどうすれば、その問題が解決するのかということが、大多数の人には、それこそ若い人から、お年寄りになるまで、何が何だか、すっかりわからなくなってしまうことが多いのです。

 こうした際の政治家選びも同じで、これはその人が、どの分野の出身であっても同じなのですが、「あの人は、この問題をうまく片付けた人らしい」とか、「この人は、こういう経歴で、こんな実績を上げた人らしい」などというように、要するに普通、政治家として選挙で勝ったり、あちこちでアピールするためには、みんなの前でカッコイイことを言ったり、派手なパフォーマンスができた方が、世間受けしやすいのは当然のことなのですが、そうではなく、その人が、たとえ小さいことであっても、どれだけ何を実際に行ってきたか、また、どんな実績を上げてきたか、というような、わりと言葉よりも、実際の行動本位、また実績本位で、そうした政治家選びをきっちりやっていかないと、鳴り物入りで有名な人を選んだけれども、結局、何も変わらなかったとか、よく考えてみると、何十年も経つのに、同じ問題が、ずっと山積み状態になっているというような社会の状況になりがちなので、こうした点には、とても注意が必要なようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年10月4日 9:03 PM, 政治 / 歴史 / 社会、文化 / 経済



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