今回から、「キリスト意識」と呼ばれる存在について、何回かに渡って、考えてみたいと思います。
これは、霊的に正しい方向で、キリスト教を深く信仰された方や、あるいは、スピリチュアリズムやヨガなどで、深い祈りや瞑想をした経験のある方なら、ある程度、誰でも分かるような話になるのではないか、と私は思うのですが、そうした祈りや瞑想によって、この宇宙の創造主、もしくは、それに近い、非常に大きな光と愛の存在を感じることがあるのですが、そうしたこの宇宙の創造主、あるいは、非常に大きな光と愛の存在のことを、この地上の世界では、よく大いなる「キリスト意識」というような名前で呼んでいます。
この「キリスト意識」と呼ばれる光の存在は、いったいどのような存在なのか、というと、この宇宙の本源なる光、あるいは、この宇宙の生きとし生ける、すべてのものを愛し、慈しみ、育む、無限の愛の存在であるということです。
１、この宇宙の大いなる愛の存在である「キリスト意識」と呼ばれる存在は、キリスト教で説かれる「イエス」とある程度、同一視してよい面もあるが、それと同時に、本当はかなり異質な面も持っている
それでは、この大いなる「キリスト意識」と呼ばれる存在は、キリスト教の「イエス」と全く同じ存在なのか、というと、これは結構、複雑な事情が絡んでいるので、そのままストレートには、ちょっと表現しづらいのですが、確かにキリスト教の「イエス」とある程度、同一視して考えてよいような面もあるのですが、ただ、実際の「キリスト意識」と呼ばれる存在は、そうしたキリスト教の「イエス」という存在を遥かに超えた、かなり異質な存在であるような面も持っています。
確かにキリスト教の「イエス」は、この宇宙の「キリスト意識」と直接、直結するような、非常に強い愛の光を持った魂である
まず最初に「キリスト意識」と、キリスト教の「イエス」を同一視してもよいと思われる要素としては、第一には、このキリスト意識の光と、イエス自身の魂の光が、非常によく似ているように感じられるということと、第二には、この両者は、他の人々や生き物達を愛し、慈しむような愛のエネルギーが強いという点で、非常によく似ているということと、それから第三には、これは、ちょっと残念な性質でもあるのですが、この両者は、ある程度、自らを犠牲にしてでも、他の人々や生き物達を救おうとするような非常に尊い姿勢があるという点で、非常によく似ているということが言えます。
この宇宙の大いなる愛の存在である「キリスト意識」と、キリスト教の「イエス」は、肝心な所で、非常に大きな違いが見られる
次には、その反対に「キリスト意識」が、キリスト教の「イエス」という存在とは、本当は、ちょっと違うのではないか、と思われる要素としては、大体、以下のような四つの内容があげられます。
① キリスト教の「イエス」と比べると、 この宇宙の大いなる愛の存在である「キリスト意識」は、遥かに霊的に大きな光のエネルギーを有しているように感じられる
まず第一に、これは霊的なことが分かる人には、すぐに分かる内容なのではないか、と思われるのですが、実際の「キリスト意識」と呼ばれる存在は、キリスト教の「イエス」と比べると、はっきり言うと、遥かに霊的に大きな光を有しているように感じられるので、そうした点から考えると、もしイエスという人物が、そうしたキリスト意識の直系のような存在であるとしても、それでは、イエスは即、キリスト意識そのものなのか、と問われたら、なかなか、そう簡単に、そうとは断言できないようなところがあるということです。
②「キリスト意識」と呼ばれる存在は、キリスト教の「イエス」と比べると、かなり人間離れした、遥かに圧倒的な愛や慈悲の存在のように感じられる
第二には、これも、よく考えてみると非常に問題の多い内容であるのですが、霊的に「キリスト意識」と呼ばれる存在と、この地上の世界で「イエス」と呼ばれていた人物の個性と比べた場合、これははっきり言って、大変申し訳ないのですが、確かにイエスからは、非常に強い愛や慈悲の波動を感じるのですが、ただ、「キリスト意識」と呼ばれる存在は、正直言って、ちょっと、かなり人間離れしたところがある、というか、はっきり言うと、もう本当に圧倒的な愛や慈悲の存在のように感じられるようなところがあるのです。
ですから、そうした観点から考えた場合、キリスト教の「イエス」という人物が、そこまで圧倒的な愛や慈悲の存在なのか、と問われると、ちょっと首を傾げざるを得ないようなところがあるということです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2012年4月21日 9:07 PM, おすすめ記事 / キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳 / 愛について
