現代の自由主義経済と、企業の海外進出について
普通、企業の海外進出では、昔のマルクス主義的な見方のように単に資本家の利益を増やすためだけではなく、その国や地域の人々の利益にも貢献して、末長く多くの人々に好意的に受け入れてもらえるようにかなり気を使って、現地の法律や風習も尊重しながら、たくさんの投資をして、工場やお店を作ったり、大勢の人々を雇って、様々な技術や経営のノウハウを教えながら、非常に長期的な視点で事業を運営して、利益を上げ続けてゆけるように、かなり地道な努力をし続けてゆくことが多いものです。
ところが現在の中国では、そうした海外の人間や企業の立場はだんだん軽視されがちになってきていて、「もう中国は大国になったので、かつての恨みもあるし、できるなら好き勝手に奪ってもいいし、意地悪してもいい」「国の都合で、外国のカネや土地など奪えるものは自由に奪ってもよい」「その時々の国の都合で法律も国の方針も、外国や外国から進出している企業の都合など、お構いなく自由に変えていい」などというような政治や社会の状況になることが、たいへん増えてきているようです。
また国際的な経済競争に関しても、最近は突然、共産主義的な立場を強く打ち出してきて、「これは資本主義との経済戦争なので、相手の国に徹底的に安くて、品質の高い物を輸出して、貿易黒字にするだけでなく、相手の国の産業を破壊して、中国の全世界的な経済支配を進めるべきである」「自由貿易や自由競争を逆手にとって、国家規模で自国の産業を秘密裏に大々的に保護して、大量の安くて、品質の良い製品をたくさん輸出することで、自国の豊かさだけが実現できればよい」などというような、かなり自己本位的な自由貿易や自由競争の立場をとろうとすることが多くなってきているように思われます。
確かに一見、自由主義的な経済原理としては、そうした中国の立場は肯定されるようなところもあります。
しかし、そうした自由貿易や自由競争の理論があったとしても、経済的には、やはり、それぞれの国や地域の中で、できるだけ多くの人々が、それぞれの人に合った良い仕事を得て、適切な収入を得た上で、そうした収入の中で適切な経済的な支出をして、より良い人生を送ってゆけるようにするような経済活動が行われてゆくことが、とても大切になってくるわけです。
ですので、あまりにも安価な輸入品がたくさん出回りすぎることで、国内の産業がたくさんダメになってしまったり、国内に失業者がたくさん増えるような経済状況になることは、極力避けなくてはならないようなところもあるわけです。
Cecye(セスィエ)
2026年10月12日 10:03 AM, 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 政治 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済
