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自分の気分が暗くなり、滅入るような情報に接する時間は極力短くし、できるだけ自分の気分がより明るくなり、ハイになるような情報に接する時間を増やすようにしてゆく Part 2

2、暗く混沌とした昔の神話や聖人の悲劇のような話をあまりにも深く信じ込むようなことをしていると、そうした人々の人生や社会に思わぬ混乱や困難を引き起こすことがあるので注意が必要である

 第二には、これは宗教に深く傾倒しているような人には、思ってもみないような話になるのでしょうが、あまりにも多く聖者の受難や悲劇の話ばかり聞かされるような宗教に属していると、突然、そうした宗教で説明されている聖者の受難や悲劇と非常によく似た試練や困難に巻き込まれることがあるので注意した方がよいということです。

 主な例としては、「神話」と「悲劇」の二つの例があげられるのですが、まず第一に神話の例から説明すると、とにもかくにも非常に長くて、どろどろとした訳の分からない混沌とした神話のような話を深く信じ込むようなことをしていると、そうした神話とほとんど同じような長い混乱や困難の運命に巻き込まれてゆくことがあるので、注意が必要であるということです。

 第二には、いわゆる聖者の受難や悲劇についての話になるのですが、あまりに深くそうした受難や悲劇に傾倒するような精神状態になっていると、自分の人生にそうした受難や悲劇とほとんど同じような試練や困難を引きつけることがあるので、これも注意が必要になります。

 いずれのケースにしても、自分が深く傾倒する物語の世界が「精神世界の法則」もしくは「自己実現の法則」によって、自分の人生や、あるいは、その社会の多くの人々の身の上に巻き起こっただけの話であるのですが、要はそのように自分が深く傾倒する物語の世界というのは、自分の人生や、その社会の多くの人々の人生に対して、結構大きな影響力を行使することがあるので非常に注意が必要であるということなのです。

 

確かに時には、現在の国家や人類の繁栄の基礎を作った先人達の大変な犠牲や努力を心静かに理解し直すことも必要だろうが、だからと言って、いつまでもマイナス思考で悲しんだり、落ち込んだりするのではなく、できるだけ常に明るい未来を志向した、より正しい、より知恵のある行為を積み重ねてゆくことに集中していった方が、ずっと良いのではないだろうか

 さて、それでは、そうした長いおどろおどろしい神話や聖者の受難や悲劇の話があった場合、いったいどのような態度をとればよいのかというと答えは簡単で、大体、以下のような二つの方法になります。

 まず第一には、これは宗教の神話でも聖者の悲劇のような話でもほとんど同じであるのですが、要は人類、あるいはその国や民族が、今日の繁栄を謳歌するようになれたのは、そうした先人達の尊い犠牲や努力があったからであるということを、確かに時には、しっかりと理解する必要があることもあるけれども、だからと言って、毎日のようにそうした過去の時代の偉大な聖者や指導者のような人々の犠牲や困難を心にしっかり焼き付けるまで見聞きする必要性は全くないので、そうしたことは、せいぜい一年に一度とか、数年に一度ぐらいの特別な機会に理解すれば、それで十分なのではないかということです。

 第二には、これは戦争や災害などの悲劇に関してもほとんど同じであるのですが、要はその大変な試練や困難を乗り越えて、いったいどのような教訓を得たのか、あるいは、いったいどのようなプラスの行為、つまり一種の補償行為のようなことを行う習慣を身につけたのかということが大切なので、そうではなく、いつまで経っても「昔の戦争や地震は大変だった」とか、「あの人達の犠牲を、みんなで悲しみ続けよう」などと考えていても全く何も始まらないようなところがあるということなのです。

 つまり、もし昔、戦争や災害で大変な経験をしたことがあるならば、「だからあれ以来、私達市民は、政府が勝手に戦争に突っ走らないように民主制度を確立して、しっかり政府を監視するようにしています」とか、「もしもう一度、前のような地震が来ても、もう二度と前回のような犠牲や被害は出ないように、しっかり防災計画を見直しています」とか、「確かに昔は、私達は愚かにも間違った迫害や人権の蹂躙(じゅうりん)を行ったかもしれないけれど、今はそうした過去の罪を埋めるための最大限の努力をしています」などというように、いつまでも暗い間違った過去に縛られるのではなく、そうではなく常に明るい未来を志向して、より正しい、より知恵のある行為を積み重ねてゆくような方向性を目指してゆくことがとても大切なのではないか、ということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年7月22日 9:33 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観



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