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中長期的に見て、日本が、さらに豊かで幸福な国家に成長してゆくためには、現在のような議員内閣制から、大統領制への政治システムの変更が望ましい Part 2

21世紀初頭の現時点において、その国を最も豊かに幸福にできる政治システムは、その国のトップが、非常に有能な仕事のできる一流のビジネスマンが統治しているような国と、法律や決まり重視の法治国家ではなくて、その場の状況に応じて、法律でも政策でもコロコロ変更できるような戦略的その場主義政策が取れるような国に、すっかり移り変わるようになってきている

 それでは、こうした1990年以降の政治の変化の結果、そうした政治を行った国々では、一体どういう変化が起きたのかというと、これは日本人にとっては、全く皮肉としか言いようがない結論なのですが、大体、以下のような二つの内容になります。

 まず第一には、こうした近代化と経済発展を目指した国々で実際に成功できたのは、とにもかくにも、その国のトップが、非常に有能で仕事が出来る、まるで一流のビジネスマンが統治しているような国しかなかったということです。

 第二には、これも非常に皮肉な話なのですが、そうした近代化と経済発展を成し遂げた国々に共通するのは、とにかく一昔前の法治国家的な発想、つまり、国の決まりを何でも絶対視するようなガチガチの国家観ではなくて、何かその国で問題や不具合が発生すれば、もうある程度はビジネスライクに、「これが問題なら、こういう法律や国家政策にすぐに切り替えればいい」とか、「これで競争関係にある国に破れるなら、政治レベルで、できるだけ早く変更して、自分の国の企業が、常に最高の国際競争力を持てるように法律でも政策でも状況に応じて、できるだけ機敏にコロコロと変更してゆこう」というような、言ってみれば、法治国家というよりかは、もう戦略的その場主義政策、もしくは、ビジネス国家みたいな発想を持っている国だけだったということです。

 つまり、21世紀の現在の世界において、その国の国民を、最も豊かに幸せにしてゆくような最も優れた政治システムというのは、現在の日本の政治システムではなくて、はっきり言うと政治家は、もうみんな一流のビジネスマンみたいな人ばかりで、国の秩序や決まり重視というよりかは、もうみんなの幸せや豊かさのためなら即断即決、即時の変更なんて、全く何とも思わないというような政治システムを持っている国に、すっかり変わりつつあるということなのです。

 

1940年代後半において、日本という国家の安定と繁栄にとって、最善と考えられた議員内閣制の制度が続く限り、現在のような日本の衰退は避けられない見通しが非常に高いが、もし、それを根本的に解消したいと望むなら、国民総出で、その国において、最高に有能な人間を直接選ぶ大統領制への変更が、将来的には、絶対に必要になってくるだろう

 そうすると、こうした法治主義というよりかは、即断即決、即時変更なんて難なくこなす一流のビジネスマンみたいな人が、政治家になれるような国の政治システムというのは、一体どんな政治システムになるのか、というと、これはもう単純明快、日本のように法律を扱う議員を選ぶと、半自動的に首相や大臣まで決まるような議員内閣制の政治システムではなくて、国民総出で、その国で最高に有能な人間を直接選ぶ大統領制に変えるしか方法はない、ということになってくるのですが、現在の時点だと日本が、そうした政治システムに変わる可能性はほとんどないので、こうした現在の状況が続く限り、残念ながら、もう数年先、そして数十年先には、日本は、アジアの中の一小国のような国際的位置づけに下がるのは、ほぼ確定しているというような政治状況になってきているということなのです。

 

Cecye(セスィエ)

2011年6月7日 6:02 PM, 政治



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