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中長期的に見て、日本が、さらに豊かで幸福な国家に成長してゆくためには、現在のような議員内閣制から、大統領制への政治システムの変更が望ましい Part 1

21世紀初頭の現時点において、国家を最も幸福に繁栄させる政治システムは、日本のような議院内閣制ではなく、最も優秀なビジネスマンが、政治家になれるような大統領制の政治システムであるので、中長期的に見て、これ以上の日本の衰退を避けるためには、現在のような議員内閣制から、大統領制への政治システムの変更が望ましい

 これは、まだあまり考えたことすらないような人が、ほとんどなのではないか、と思われるような内容なのですが、現代の日本のような形の民主主義というのは、これは、ここ数十年の政治の混迷の状況からもある程度、察することができるのではないか、と私は思うのですが、政治システム的には、もうほとんど限界のところまで来ているので、もし日本の政治システムが、現在とほとんど同じような体制で続いていった場合には、早晩、後から後から経済的に追い上げてくる発展途上国に、どんどんと追い抜かれてゆくようになるということです。

 その結果、おそらく、もう数十年先には、気がつくと、今まで日本よりも、ずっと下だと思っていた国々の人々の方が、ずっと良い暮らしをするようになり、そして、そうした国々と比べると、「日本という国は、昔はものすごく繁栄していた時代もあったんだけど、今は、もう古い20世紀型の伝統産業ぐらいしか全然、ダメだね」なんて時代になるのが、現在の時点で、もうほとんど確定してゆきつつあるような状況になってきているということなのです。

 その理由は、非常に簡単なのですが、ある理由から日本では、その問題の改革が、ほぼ完全にタブー視されて、一切、手を付けられなかったということが、そうした国家の衰退の原因になってゆく可能性が、現時点では非常に高いということです。

 

1940年代後半に、その当時において、最善の政治システムを確立した日本と、その後の日本の繁栄と挫折の経験を見ながら、主として1960〜90年代頃に、その当時において、最善の政治システムを確立していった国々では、いっけん似ているように見えるが、その政治システムの中身が全く異なるものになっている

 それは、一体何なのかというと、これは現代の日本人は、まだあまりはっきりと認識していないのですが、第二次世界大戦の後、1940年代の後半頃に、その時代において、最も最善であると考えられるような政治システムを確立した日本と、その後、そうした日本の経済的な成功を真似して、国家の近代化や経済発展に取り組んだ国々とでは、実は、国家の政治システムが、結構その本質的な部分で、かなり異なったものになっているということが、その根本の理由です。

 つまり、1940年代の後半頃に、その時代においてはある程度、最善と考えられるような(いろいろ問題もあるのですが)民主的な政治システムを確立した日本の政治と、それ以降、そうした日本の成功を真似て、1960年代から90年代頃にかけて、その時点において、最善と思われる政治システムを確立していった国々とでは、その政治システムの大本の根っこの部分が、実際、かなり本質的に異なる要素があるということなのです。

 これは専門書ではないので、ここでは、その要点だけ簡略に説明しますが、要するに日本の成功を見習って、後に続けとばかりに、1960年代ぐらいから国家の近代化と経済発展を目指した国々では、日本のような民主化や近代化と、資本の集中による財閥や国営企業を次々と育てるような国策を行ったところが非常に多かったのですが、その後、1980年の末以降、主として1990年以降の日本のバブル崩壊と長期不況を間近に見た、そうした国々では、日本の失敗の二の足は、絶対に踏みたくないとばかりに、次のような四つの政策に転換していったということなのです。

 まず第一には、これは現在でも、いろいろな見方があって、なかなか、その正しさがよく分からないような内容になるのですが、いわゆる、あまり過度に国内の経済をグローバル化して、外国の資本の好きなようにさせておくと、突然、その国の経済が、めちゃくちゃになることがあるらしいので、国が中心になって適度に開放し、適度に規制して引き締めるというような政策をとるようになったということです。

 第二には、これも現在でも、いろいろな見方があって、なかなか、その正しさがよく分からないような内容になるのですが、国民の教育レベルを上げて、その上で外国の企業がある程度、自由に活動できる経済特区のような場所を設けて、そこを中心に国内の経済発展を図るというような政策です。

 それから第三には、これは、はっきり言って、先進国からは、かなり評判が悪いのですが、国民が未成熟なうちにあまり過度な民主化を進めようとすると、かえって社会が流動化しやすくなって、政治的安定もなければ、経済発展もないみたいな万年後進国のような状況になりやすいので、この際、国外からは、いろいろと批判はあるけれども、民主化は徐々に進めることにして、まずは国内の政治を安定させて、その上で、数十年がかりで国家の経済発展を図ってゆこうというような政策になります。

 そして第四には、これは外国からは、完全に評判の悪い内容になるのですが、もう国内の近代化や経済発展なんか完全に諦めて、先進国や外国頼みの気楽な生活だけを目指してゆけばいいのではないかというような政策、というよりも、その場主義的な政治の動きになります。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年6月6日 6:02 PM, おすすめ記事 / 政治



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