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マスメディアやインターネットが発達した21世紀初めの現代において、本当の正しさを見抜くための知恵について Part 5

 それは、いったい、なぜなのかというと、これは少し厳しい話になるのですが、私達の実際の世の中の様子を見ると、勉強でも仕事でも趣味でも、ほとんど同じなのですが、何らかの分野について、単にちょっと本を読んだり、ちょっと見聞きした程度のレベルではなく、かなり強く興味を持って、実際にいろいろな人の話を聞いたり、かなり詳しく専門的に勉強してみたり、さらには実際に自分でやってみたり、多くの人々を動員して、実際に様々な活動をしてみたことのあるような人というのは、そうした多くの人々の話や、自分自身の知識や、やってみた体験などが、パッとたくさん頭の中を駆け巡るように思い出されるものなのです。

 そうすると多くの人々の単純な思い込みとはかなり違って、そうした人というのは、簡単に単なる知識だけの言葉を羅列して、周りの人々を煽るようにしゃべり立てたり、自分が敵対するような人々に対して、すぐに感情的に怒って、激しく非難し出したり、また何でも簡単に今すぐできるような偉そうな軽い口ぶりでは、あまりしゃべらなくなってくるものなのです。

 そうすると、そうした人は、いったい、どのような態度になるのかというと、たいてい様々な人々の意見や立場を気遣いながら、一言一言、かなり言葉を選ぶような感じで、「これは、わりと簡単にできるけれども、これは実際にやると、かなり難しい」とか、「これは一見、ものすごく良いアイデアなんだけど、実際には、結構たくさんの失敗例がある」とか、「自分としては、いろいろな試行錯誤の末に、一番良いと思われるプランがあるのだが、それをみんなに納得してもらうには、ものすごく回りくどい説明と根回しをしないと、なかなかわかってもらえない」などというような感じで、あまり派手に多弁になるのではなく、また、かと言って、すぐに感情的に怒ったり、泣いたりするのでもなく、わりと淡々と、しかも一つ一つの言葉をかなり慎重に選びながら(演説やパフォーマンスの上手な人も多いとは思うのですが・・・)、一人でも多くの人々に、少しでもはっきりとよくわかってもらえるように、しかも、できるだけ誤解されることがないように、また、できるだけ関係している人々を傷つけたり、心を逆なでするような表現がないように、かなり慎重に注意深く、しゃべるようになることが多いものなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2019年8月9日 9:03 PM, 成功論、繁栄論 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済



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