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古代の日本とユダヤ人の関係について Part 7

 さらに前回の内容の補足です。

 

※古代日本の王朝の変遷について

 現在伝わっている古事記や日本書紀には、ほとんど何も記録されていないようなのですが、古代の日本では、何度か王朝の入れ替わりがあったようです(普通、同じ血縁の人達のグループだけで、何世代にも渡って、政権を営んでいたら、外国からの侵略や内乱や、大きな社会の変化や、天変地異等の大きな状況の変化に対応できない場合、その政権のトップが入れ替わるのは、日本のみならず、世界の歴史でも、よく起きることです)。

 ところが、そうした形で新しい政権をとった人々が、まず最初にとても困るのが、たいてい、その国の大多数の人々は、そうした新政権を作った人々が、武力や陰謀によって、前の政権の人々を政権の座から引きずり降ろしたことをよく知っていることが多いので、何となく後ろめたい感じがしたり、何だか多くの人々から、悪いことをしたような目で見られるような状況になりがちであるということなのです(たいてい、どの国でも、たとえ政権の中心で何か大きな変化があったとしても、多くの人々は、上から下まで、「できるだけ悪いことはせずに、良いことをしなさい」などというような形の様々な決まりや道徳律に基づいて生きているものなので、「政権の中心人物がそれを破るとは、いったい何事なんだ」というような雰囲気になりがちなのです)。

 それで歴史的によく言われるのが、「この国の王権は天の意思、神の意思によって定められたのだから、今の王家の権力は正しいのだ」とか、「いや、これは謀反ではない。天が、新しい王に新しい国を作れと命じたので、この新しい国は天の意思によって成り立ったのだ」とか、「昔の王家には徳がなくなったので、新しい王家に移り変わったのだ」とか、「この国の王家は、偉大な大国からの直々の指名を受けて、政権を運営しているので、由緒正しい正統な王家なのだ」などと内外に宣言したりしていることが多いのです。

 そして、そうした手法の中には、「いや、我々は陰謀を巡らしたり、謀反を起こしたりしたのではない。我々の新しい王朝は、由緒正しい、この国の王家の血筋をそのまま引き継いでいる正統な王家なのだ」とか、「これこれの神の印や品々があるので、我々は、前の王朝と完全につながっている正統な王家の血筋なのだ」などと言って、そうした王家の統治の正統性や素晴らしさを、その国の内外に宣言しようとすることがあるのです。

 もちろん、その本当の裏付けは、そうした神の印や大昔からの伝統の品々ではなく、何のことはない、それまでに多くの人々に示した強い武力や権力にすぎないようなところがあるのですが、それにも関わらず、よく世界の歴史では、そうした形で、まるで何の問題もなく、前の政権と連続した形で権力が譲られたかのような形式にすることが、時々行われてきたようです。

 そして古代の日本でも、こうした形で権力の継承が行われたことが、どうも最低でも、4〜5回はあったようなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2017年4月4日 9:03 PM, ユダヤ教 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 神道



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