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職業と人生 Part 16

⑤どんな種類の仕事であっても、他の人から必要とされ、喜ばれて、感謝されるような内容の仕事は、非常に充実感ややりがいを感じやすいものである

 五つめは、これは今述べたこととは一見、反対のようにも感じられるような話になるのですが、どんな人であっても、その人が専門的によく知っていて、しかもよく出来るようなことで、その上、そうした仕事で相手に非常に悦ばれたり、感謝されるようなことに関しては、非常に充実感ややりがいが感じられるものです。

 ですから、こうした観点から見た場合には、どの人であっても、そうした他の人々から必要とされ、喜ばれて、感謝されるような仕事は、わりと天職のように感じやすい、ということが言えるのですが、逆に言うと、これはどの人であっても、世間でよく言われるような運命的な感じの絶対の「天職」と呼べるような仕事は、本当はあまりないのではないか、というような見方もできるので、多少複雑な感想を感じるようなところもあります。

 最初にも述べたように一昔前の世の中だと、その人が生まれた家柄によって、小さい頃から半自動的に、その身分に合った職業教育を叩き込まれて、他の選択肢なんて一切考えられないような状況で、その人が一生就く仕事に就いていたわけなのですが、この場合、そうした人々は、良い方にとると、特に人生上の迷いなんて何もない状況で、一生を送ることができたはずなのですが、ところが悪い方にとると、なかには、常に「ああ、こんなきつい仕事はもうやめたいな〜」とか、「生まれや身分が関係なかったら、ああいう人生が送りたかったんだけどな〜」などというように、いつも不満や嫉妬や後悔だらけの人生を送る人も多かったはずなので、基本的には、やはり本人の希望である程度、自分が好きな仕事を選べるような社会の状況の方が、ずっと良いのではないか、と思われます。

 それはともかくとして、基本的には、その人がある程度、一生やりたいと思えるような仕事の分野が見つかった場合には、できるだけ早く、そうした仕事の専門知識やスキルをしっかり身につけて、できるだけ多くの人々に必要とされ、喜ばれて、できれば、感謝されるくらいの仕事の経験を積み重ねてゆけば、後は、それほど大きな後悔は持ちづらい、わりと充実した人生を送ってゆけるのではないか、と思われます。

※また逆に自分の周りで、誰かが、何かをうまくできた際には(とても頑張っている時にも)、その程度に応じて、素直に認め、しっかり褒めてあげたり、あるいは、何らかのご褒美に当たるようなものを与えてあげることも、とても大切です。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年3月19日 9:07 PM, 人生観、世界観 / 成功論、繁栄論 / 社会、文化



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