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職業と人生 Part 15

④どんなに能力の高い人であっても、本当にその人が悦びを感じられるような仕事でない場合には、なかなか、うまく行かないこともあるので、注意が必要である

 四つめは、これは時折聞くような話だと思うのですが、世の中には、非常に頭が良く、仕事の飲み込みも早くて、テキパキと要領良く仕事をこなしてゆけるような、つまり、どんな仕事をやっても、そこそこうまくやってのけてしまうような非常に能力の高い人がいるものなのですが、ところが長い目で見ると、こうした能力の高い人であっても、いろいろと問題が起きてくることがあるので、多少注意が必要なところがあります。

 それは、どんなものなのかというと、一つめは、頭が良く、仕事もできるけれども、他の人との人間関係であちこち問題を起こしてゆくようなケースになるのですが、こうした場合には、長い目で見ると、いつの間にか出世コースを外れていってしまったり、また、本当の意味での自分自分の満足感ややりがいを見いだせなくなってしまうこともあるので、できれば、誰かにアドバイスしてもらうなどして、その人が最も満足感が高く、やりがいが感じられるような職種は何なのか、また、そうした仕事のやり方は何なのか、ということをよく知っておくことが、とても重要になります。

 二つめは、これもあちこちで問題を巻き起こすことが多いのですが、そうしたタイプの人の場合、周りの人々には、いつも良い顔をしているけれども、その人自身の本音としては、あれもこれも我慢して生活しているとか、本当にやりたいことは他にあるのだが、生まれた環境や、それまでの人生の成り行きで、いつの間にか、そうした仕事に就いてしまっただけなので、本当の悦びや満足感は、あまり感じていない、ということもあるようなので、少し注意が必要なところがあります。

 三つめは、これまでの社会では、本当は、あまり適性があるとは思えないけれども、いつの間にか、そうした仕事に就くことになってしまったとか、自分以外にやる人がいなかったので、仕方なく、その仕事をやることになってしまったなどというような感じで、結構数多くの人々が、自分の人生の時間を無駄に使っている、というか、本当は嫌々ながら、いろいろな仕事をしているようなことが、結構数多くあったようです。

 ですから、こうしたケースの場合には、その時点での自分や家族や社会の状況や不況の影響などで、なかなか仕事が変えられないような状況であるなら、多少話は別なのでしょうが、当人が努力すれば、ある程度の仕事の選択肢があるような状況の場合には、できるだけ自分自身が、本当に満足感ややりがいを感じられるような仕事を再度探し直してみたり、また必要ならば、そのための専門的なスキルを学び直してみたりして、できれば、最低でも数十年ぐらいの間は、自分自身の感覚として、かなり高い満足感や充実感が感じられるような仕事を選び直すようにした方がよい、ということが言えるようです。

※あと、あちこち会社を転職しなくても、何か強い不満や要望がある場合には、今いる会社の中で、それが実際に実現できるかどうかはともかくとして、自分の不満や要望を一通り、自分の上司や専門の係になっているような人にはっきり伝えて、部署を変えてもらうとか、働き方を変えさせてもらうような方法もあります(その際には、決して、誰かを責めるような態度ではなく、できるだけ客観的、冷静に自分の状況や感想をしっかり伝える必要があります。喧嘩が目的ではないので・・・)。若い人は、何となく怖がって、遠慮することも多いのですが、実際には、そうした思い込みとはかなり違って、親身になって話を聞いてくれたり、会社の事情を教えてくれたりすることも意外と多いものです(そうしないと、ずっと一人で愚痴や不満を言い続けなくてはならないはめになりますから・・・)。それである程度、自分の希望が満たされるなら、そうした道を選べばよいし、そうでないなら、別の道を選べばよいということになります。

 

 続く・・・

 

 追伸

 世の中全体を見回してみると、毎日の自分の仕事を嫌々ながら、やっている人々がいる一方で、そうした仕事を羨望の気持ちで見ている人々がいたり、また、逆に当人は嬉々として、その仕事に取り組んでいるつもりなのだが、大勢の人々からは、すっかり嫌がられている、というような少し変わった状況もあるようなので、本当は大勢の人々の間で、できるだけ、それぞれの人が最も価値を感じて、新鮮味やモチベーションを感じ続けられるような仕事に就いている状態の方が、より理想社会に近いのではないか、ということなのです。

 さらに世の中には、「お金を払ってでも、その行為をやらせてほしい」とか、「ほんの少しだけなら、ボランティアで自分も手伝ってみたい」とか、「もし、そんな機会があるなら、ぜひ少しでも体験してみたい」などというように結構、時間やお金を持て余しているような人々が数多くいるのも事実です。

 ですから現在のような情報社会では、本当は、できるだけ多くの人々の間で、「自分がやりたいことや、他の人々に手伝ってほしいことは何なのか」とか、「お金や物が必要なら、いったいどんな形で、どれくらい必要なのか」とか、「こんな内容のボランティアを募集している」などというように、少し前の時代と違って、何でも一人で抱え込まずに、できるだけ多くの人々の間でいろいろと教え合ったり、手助けし合ったりしながら、多くの人々が、より満足度の高い、よりやりがいや生きがいのある素晴らしい人生を生きてゆけるような協力や助け合いのための取り組みが、とても大切になってくるのではないか、と思われます。

 

Cecye(セスィエ)

2015年3月18日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 成功論、繁栄論 / 社会、文化



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