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政治問題と社会問題の違いについて Part 2

2、コロナ禍の社会と政治の関係について

 そうは言っても、毎日の新聞やテレビのニュースなどを見ていると、例えば、コロナ禍であれば、コロナの感染者の映像や人数や説明が出て、それから政府や専門家の人々や、医療従事者の人々の映像や説明が出てくることが多かったので、はっきり言って、普通の人々の印象としては、誰がどう見ても、まるで政府の政治家が、完全にイニシアティブを持って、いろいろ決定したことや、あるいは、そうした政治家や医療従事者の人々の仕事によって、感染者数が増えたり、減ったり、あるいは、ワクチンが打てたり、打てなかったりしたように感じられることが多かったのではないか、と思われます。

 そうすると不思議なもので、大多数の普通の人々は、「政治家が頑張れば、もっと感染者を減らせたのではないか」とか、「政治家がダメだから、こんな感染者が増えたんだ」などというような感覚を持ちやすくなってゆくし、また政治家の側としても、「相手は、まだワクチンも薬もない未知のウイルスなので、根本的なところは、政治家の力だけでは、何ともならないんです」などとは言えずに、「政府としては、全力でコロナ対策に取り組みます」とか、「政府や医者の指示にしっかり従って、感染対策に協力してください」などと言わざるをえなくなるし、また野党やマスコミやネットの人々も、「政府が全然ダメだから、こんな感染者が増えたんだ」とか、「政治家がもっとしっかりしていたら、感染者なんて、全く増えなかったはずだ」(なぜか良い状況にあっても、政府を褒める意見は、かなり少なかった気がしますが・・・)などというような意見が多くなりがちだったのではないか、ということなのです。

 それでは、社会的に見て、こうした感染症の実態は、いったいどのようなものだったのか、というと、特に先進国では、すでにこれまでに百年以上、また国によっては、数百年以上に渡って、ずっと危険な感染症対策に取り組み続けてきていて、また医療や公衆衛生の向上もあったので、そうした成果により、特にここ数十年は、それほど大きな未知の感染症の拡大なんて、ほとんどなかったし、また、どの国も、いつそうしたことが起きても、ある程度は十分な対応ができるだけの、わりときっちりした準備は整えていたようなところがあったわけです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年11月6日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 健康、医療 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 科学、テクノロジー / 経済



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