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マスメディアやインターネットが発達した21世紀初めの現代において、本当の正しさを見抜くための知恵について Part 7

 そうすると優れた政治家の資質としては、そうした実務家的な能力が高いだけでなく、多くの人々に非常にわかりやすい説明ができたり、人間的な好感度が高かったり、より大きな視点から一つ一つの事業をしっかりと確実に運営してゆけるような事業家的な経営能力が高ければ、さらに良いに越したことはないので、それゆえ実際の政治の世界は、どうなっているのかというと、そうした好感度が高くて、説明能力や経営能力がある程度高い人々の下に、そこまでそうした能力はあまり高くない、それぞれの専門分野に関わるようなプロフェッショナルの仕事のできる実務家の人々が大勢いて、行政を運営するような体制になっていることが多いようです。

 そうすると、ここがとても難しいのですが、選挙で当選しやすい、いわゆる大衆受けしやすい人物というのは、好感度や説明能力は非常に高いことが多いのですが、今述べているような実務家的な能力や、経営者的な能力は、どうしても若干足りないことがあるので、そうすると昨今もよく起きがちな政治的な仕事の停滞が起きることがあるのですが、ところが、それでは実務家的な能力や、経営者的な能力が高い人々にすべて仕事を任せてしまうと、今度は一昔前の時代のように、それぞれの機関同士のお互いのチェックや、外部のチェックが甘いと、様々な政治の問題が起きてくることがあるわけです。

 そうすると国民が選挙で政治家を選ぶ際には、単にその政治家の好感度や説明能力の高さだけではなく、できれば、それぞれの政治家のこれまでの政治的な成果、つまり政治家としての実務や事業運営者としての成果もある程度、長期的な視点でしっかり評価して、「この政治家は、選挙の際の公約でやると言ったことは、しっかりやって成果をあげてきたので、ぜひとも次も政治家として頑張ってもらいたいが、この政治家は、話はすごかったが、実際には、それほどの成果はなかったので、次はやめてもらった方がいいだろう」などというように、選挙の際には、演説や好感度だけではなく、実際の客観的な実績や成果に基づいて、しっかり選んでゆくことが、とても大切なのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2019年8月15日 9:03 PM, 成功論、繁栄論 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済



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