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民主化や近代化の草創期の問題と、その解決策について Part 33

現在の先進国の国々の文明は、それが良いものであれ、悪いものであれ、物質的な面から精神的な面まで含めた「モダニズム(近現代教)」のような、一種の新宗教のように見えるところがある

 これは、先進国の国々に住む多くの人々は、ほぼ全く、はっきりとした自覚を持っていないにも関わらず、そうした先進国の影響を受ける発展途上国の多くの人々には、かなりはっきりと理解されているような内容になるのですが、現在の先進国の国々の制度や、そこに住む多くの人々の生き方や考え方というのは、そうした先進国の影響を受ける発展途上国の国々の人々にとっては、それが良いものであれ、悪いものであれ、物質的な面から精神的な面まで含めた、まるで一つのガッチリとした文明のパッケージ、というよりも、まるで一つのガッチリした「モダニズム」(近現代教)と言ってもよいような、一種の新宗教のように見えてしまうようなところがあるのです。

※ここで説明してる「モダニズム」の意味は「現代主義」ではなく、「近現代教」、あるいは「近現代国家教」のような意味で説明しています。

 つまり、昔、仏教やキリスト教やイスラム教の人々が、世界中で、そうした宗教の伝道を行った時代とほぼ同じようなことが、数百年前から全世界規模で、主として、欧米のキリスト教の国々から世界中の国々へ、まるで「近現代国家教」のような形で、様々な形で伝えられていったわけなのですが、残念ながら、そうした歴史の過程では、かつての先進国の国々の間で、お互いに土地や資源や労働力や市場を取り合って、争い合うこともあれば、また軍事力にものを言わせて、相手の国々の政治や経済や文化を破壊して、完全奴隷状態に陥れるようなことが試みられることもあるなどというように、とてもではないが、あまり精神的に素晴らしいとは言えないような弱肉強食の国内外の闘争や略奪を、そうした現在、先進国と言われるような国々が、かつて、散々行ってきたようなところがあったのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年11月11日 9:03 PM, 政治 / 歴史 / 社会、文化 / 経済 / 軍事



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