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民主化や近代化の草創期の問題と、その解決策について Part 30

③様々な身分や民族や部族の人々が一緒に集まって、みんなで楽しめるような有意義なイベントを行ったり、一緒に同じ学びや仕事やボランティア活動をするような努力を数多く積み重ねてゆくことが、とても大切である

 三つめは、これは多少難しいところもあるとは思うのですが、多くの人々が、心の底から、かなり根深く感じているような差別や偏見の感覚をより完全に除いてゆくには、何はともあれ、様々な機会に、そうした一見全く違った身分や民族や部族のように感じているような人々が集まって、みんなで一緒に楽しめるような何か有意義なイベントを行ったり、また、様々な学びや仕事やボランテイアのようなことを一緒に行ってゆくことが大切である、ということです。

 それというのは、これまでの様々な国々の歴史の営みを見ていると、表向きの理想やスローガンとしては、ほぼ完全に差別をやめたと言っていたとしても、現実には、あっちもこっちも別に分けて、まったく同じ行動ができないようになっている場合には、結局、いつまで経っても、結構、根強い感じで差別や偏見が残ってゆくような状況になりがちだったからです。

 ですから、それほど大きな問題が起きないのであれば、普段生活している場所や、学校や職場や公共施設での扱いや、さらには軍隊や警察や役人などの立場もできるだけ同じにして、様々な機会に一緒に話し合ったり、同じ目標に向かって、一緒に様々な行動をしてゆくような努力が、とても大切なのではないか、ということなのです。

 こうした観点から見てみると、そうした形で様々な機会に、ほぼ同じような立場の仲間としての体験を数多く積み重ねたような人々は、お互いにそれほど大きく敵対し合ったり、差別し合ったり、強い偏見を持ったりしないようなのですが、そうではなく、そうした機会が少なければ少ないほど、そうした人々の間で、様々な闘争や対立が起きたり、また差別や偏見を持ちやすい状況が、ずっと続くようになりがちなようなので、こうしたことには、とても注意が必要なようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年11月5日 9:03 PM, 政治 / 教育 / 歴史 / 社会、文化



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