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民主化や近代化の草創期の問題と、その解決策について Part 11

 客観的に見る限り、そうした時代は、ものすごく活気のある大きな経済成長の時代ではあるのですが、それと同時に、以前の時代には、全く考えられなかったような不正や汚職や腐敗や堕落が、社会のあちこちに見られるようになります。

 そうした社会の発展の波にうまく乗れているような人々は、経済成長がひと段落するまでは、我が世の春とばかりに、かなり楽しく過ごしていることが多いのですが、ところが、そうした発展の波に、それほどうまく乗り切れていないような人々の立場から見ると、以前の時代には、決して見られなかったような貧富の差が大きく広がっていったり、また、社会の不正や汚職や腐敗や堕落ばかりが目につくようになりがちなので、かなり大きな戸惑いと失望を抱えながら生活するようになることが多いようです。

 さて、それでは、こうした時代において、いったいどのようにすれば、そうした社会の混乱を少しでも防げるのかというと、これはわりと単純で、個人であっても、また企業や団体であっても、政府として、あるいは、社会として、これだけは、常にきっちりしていてもらいたいというような正しさの基準、つまり、誰でも少し努力すれば、守れるような非常に簡単で、しかも外部の人々から見ても、透明性が高く、不公平のない法律や会計原則のような正しさの基準を明確にして(時代の変化と共に、だんだん変更は必要になるのでしょうが・・・)、そうした正しさの基準をクリアーしていれば、誰でも、どの会社や団体でもOKであるが、そうした正しさの基準をクリアーしていないのであれば、誰もが、ある程度納得できるような罰則を、貧富の差や身分の上下を問わず、きっちり適用するような政治や社会のあり方を、数年、数十年と、かなり断固とした姿勢で維持し続けてゆけば、途中のある段階から、それほど大きな不正や汚職や腐敗や堕落のようなものは、あまり見られないような、わりときっちりとした健全な社会に変わってゆくのではないか、というように思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年9月16日 9:06 PM, 政治 / 歴史 / 社会、文化 / 経済



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