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職業と人生 Part 47

⑳大勢の人々の中には、天性の素質や才能を持った人が必ずいるものなので、それぞれの人が、その人なりの天性の素質や才能を十分に開花させてゆくための努力をしてゆくことが、とても大切である

 それから第二十には、これはある意味では、最初に言っておいてもよかったような話になるのですが、人によっては、その人の持ち合わせた天命のようなものがあって、どう考えてみても、その人は、その道で何かを成し遂げるような、ものすごい才能や能力があるように見えるとか、なぜか、みんなその人のことをとても信頼していて、何かあると、すぐに相談しようとするとか、ほんの少ししか習っていないのに、まるで昔の名人の生まれ変わりのように、すぐに楽器やスポーツを上手に修得してしまうなどというように、誰がどう考えてみても、まるで天性の素質や才能を持った人が、世の中には、必ず一定の割合でいるものなのです。

 それでは、そうした人は必ず、その人の素質や才能を開花させるようなところに生まれてくるのか、というと、残念ながら、これまでの時代には、そうとも言えなくて、本当は音楽家の家系にでも生まれていれば、将来は一流の音楽家になりそうな人が、なぜか大工の家に生まれてくるようなことがあったり、もし学者の家にでも生まれていれば、将来は、ほぼ確実に大学者になるのではないか、というような人が、なぜか、ほぼ無学な親の所に生まれてくるようなことが、これまでの時代には、非常に多かったようなのです。

 その点、国家規模で義務教育制が敷かれていて、しかもある程度、経済的に豊かになった国では、そうした状況は、かなり改善されてきているので、もしその人の生まれのスタートがかなり悪かったとしても、少なくとも学校で文字の読み書きや計算や最低限の学問ぐらいは、ある程度修得することができるとか、音楽や美術が得意なら、少なくとも音楽や美術の基礎ぐらいまでなら、ある程度修得することができるようなところはあるのですが、ただ、これまでの時代では、こうした一人一人の本当の素質や才能の発掘という点では、まだまだのところがあったように思われます。

 残念ながら現在の時点では、こうした一人一人の天性の素質や才能を完全に生かしきるための方策というのは、ここでは十分に言えないようなところがあるのですが、大まかに言うと、次のような三つぐらいのことは言えます。

 一つめは、これは単純なことですが、もし現在、自分が与えられた環境で自分は、これがとても大好きであるとか、とても興味があると思われるようなものがあった場合には、年齢や状況はともかくとして、自分ができる範囲内で、とにかく、やれることをやれるだけやってみるとか、学べることは学べるだけ学んでみるとか、どこか発表できるところがあれば、発表できるだけ発表してみるなどというように一人一人の人が、できるところからの手短かな努力を確実に行い続けてゆくことが、とても大切になります。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年6月8日 9:05 PM, 人生観、世界観 / 成功論、繁栄論 / 教育



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