②無の宗教や、占いや縁起担ぎ商売の盛んな国や地域では、だんだん、かなり、この世離れした縁起物や伝説や噂話が、非常に、ありがたがられるようになると共に、多くの人々が、死後、五次元以上の天国に行けずに、それより下の地上の世界と幽界の間で、頻繁に不毛な輪廻転生を繰り返すようになってゆく
それと、もう一つの不思議な出来事は、これは、端から見ていると、非常に不思議な話なのですが、そうした国や地域では、だんだん、「普通、それって、常識的に考えて、絶対、あり得ないでしょ」、とか、「いくら何でも、ちょっと、その話は、神仏とは関係ないのでは？」、というような、かなり不思議な伝承や噂のようなものが、多くの人々の間で、かなり、ありがたがられながら、語り伝えられてゆくようなところがあるのです。
具体例をあげると、きりがないので、ここでは、省略しますが、要するに、素人の目から見ると、「本当に、これが、縁起がいいの？」、とか、「これ、ちょっと、何となく、気味悪くないですか？」、などと聞きたくなるような物が、そうした社会では、どんどん増えてゆくような傾向があるようなのです。
その理由は、単純なのですが、要するに、そうした、超均質化社会、というか、超平均化社会では、はっきり言うと、みんな、大きな声では言わないのですが、いつもいつも、同じような顔立ちの人々ばかり、いつもいつも、同じような話ばかり、そして、いつもいつも、同じような行動ばかり、ということで、しばらく生活していると、だんだん、うんざりしてくるようなところがあるので、そこで、そうした生活に大変化を与えるような、超縁起グッズや、超ビッグ・ニュースということになると、どうしても、いつも見慣れているような、よくある顔立ちや、よくある話や、よくある行動だと、どうしても納得できない、というか、どうしても、全然、受け入れたくないような気分になってくるものなのです。
その結果、気がつくと、単純に、「美しい」、とか、「素晴らしい」、とか、「優雅である」、と思えるようなものではなく、昔からの縁起物や伝説や、その時々の噂話というと、もう目から鱗の、ものすごいびっくり話とか、おどろおどろしいホラーのような話とか、普段は、絶対に見かけないような、ものすごい笑顔のものなどばかりになってしまう、ということなのです。
ところが、さらに、これには、続きがあって、こうした社会では、こうした品々やお話のようなものが、さらに別の大きな集合想念を作り上げてゆくことになるので、結局、それで、どうなるのか、というと、気がつくと、そうした社会の死後の世界では、「天国」と言われている五次元以上の世界と、地上の世界の間に、かなりしっかりとした分割壁のようなものが設けられている上に、そうした影響で、地上の世界の周りの「幽界」も、かなり硬くなってしまい、死後の世界であるのに、まるで地上の物質世界と、ほとんどそっくりのような、非常に硬いリアリティーの世界になっているだけでなく、さらには、さまざまな形の異形の妖怪変化のようなものが渦巻く、かなり、ごちゃごちゃした世界になっていってしまう、ということなのです。
つまり、いっけん、非常に単純な陰陽説の支配する国や地域では、気がつくと、神仏が形骸化して、多くの人々が、ほぼ「無の神仏」と言ってよいようなものを崇拝するような社会になってしまったり、あるいは、その結果、そうした無の宗教に代わるものとして、さまざまな占いや縁起担ぎ商売や賭博が、非常に盛んになっていったり、さらには、そうした地上の世界の影響で、霊界も、また、非常に硬質で、霊界だか、地上の世界だか、何だか、よく分からないような、半物質的世界になっていってしまうので、その結果、多くの人々は、非常に長い期間に渡って、死んだかと思ったら、また、生まれ変わってきて、この前と、ほとんど同じような人生を送る、とか、生まれたかと思ったら、気がつくと、もう死んで、どこかの霊界だか、地上の世界だか、また、黄泉の国だか、よく分からないような世界に、しばらく滞在すると、また、何だか、よく分からないうちに、再び、地上の世界に生まれ変わってくる、というような、かなり霊的に大混乱した、生まれ変わりの状況に置かれるようになってしまいがちであった、ということなのです。
それゆえ、いっけん、せいぜい、「ちょっと暗いかな」、ぐらいにしか感じられないような、陰陽説が支配する社会というのは、そうした状況が、その後、数十年、数百年と続くうちに、いつの間にか、この世的にも、また、霊的にも、結構、かなりシビアな状況に置かれるようになることがあるので、結構、危険なところがあった、ということなのです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2012年7月5日 9:06 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 中国思想 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 社会、文化
