Light Symbol

霊界の真相 Part 13

③その宗教や社会で、絶対にやられたら困るようなことをした代表的な人物のことを、教訓的に悪魔や魔王の話に脚色していることがある

 第三には、これもよくある話なのですが、その宗教や社会で、「これをされたら、ちょっと困る」とか、「これだけは、絶対やられたくない」というような何らかの行為をしたような人物のことを、「彼は、本当は悪魔だった」とか、「彼女の魂は、悪魔に魅入られた」などと言って、多くの人々に小さい頃から教訓話として聞かせるようなケースが非常に多かったということです。

 ですから、こうしたケースの場合、そうした人物というのは、たいてい、「ものすごく罪深い行いをした」とか、「彼は死後、地獄に堕ちて、永遠の苦しみを受けている」などというような結構、恐ろしい話を聞かされることが非常に多いのですが、実際には、そんなこと誰も霊的に詳しく調べたような人なんていなくて、本当は何のことはない、「単にその宗教の運営上、それをされると、いろいろ面倒臭いから困る」とか、「本当は偉い人は、それが別に大して悪いことじゃないなんてことは、みんな、よく知っているのだが、その社会の秩序の維持のためには、あらかじめ多くの人々に、それが、あたかもものすごい重い罪であるかのように言い聞かせておけば、ほとんどの人は、まずは絶対やらないから安心だろう」などというような理由が、実際には、ほとんどであったのです。

 

④一昔前には、贅沢や嫉妬や反抗や成り上がりを悪魔や魔王の仕業にして、多くの人々が、そう簡単に王侯貴族を妬んだり、彼らに逆らったりしないようにさせることが非常に多かった

 第四には、これもよくある話なのですが、特に一昔前の時代には、たいてい大多数の人々は、ほとんどその日暮らしで、はっきり言うと、いつ死んでもおかしくないような非常に貧しい不安定な生活をしていたわけなのですが、そうした時代に、かなり安定した贅沢暮らしができる一部の王族や貴族のような人達の生活を、普通の人々が嫉妬したり、あるいは、彼らに対して、そう簡単に逆らったりしないための行動上の制約、というか、精神的な制約のようなものをたくさん設けていたことが多かったのです。

 その中には、「質素な生活が一番の徳であり、贅沢は悪魔の悦びである」とか、「他の人に嫉妬してはいけない。嫉妬すると地獄に堕ちる」とか、「身分の上下をしっかりと守らないといけない。下の身分の者が上の身分の者を倒して、成り上がることはものすごい罪であり、現にこの国でも○○という者が、そうした罪で深い地獄に堕ちて、悪魔になった」とか、「神の祝福を受けた王侯貴族に敵することは、神に逆らい悪魔になることと同じである」などというような話が実際、たくさんあるのですが、これらは今日的に言うと、宗教と手を結んだ政府の都合によって、一種の洗脳的な教訓話を、次から次へとたくさんでっち上げていたということなのです。

 それゆえ、こうした「贅沢」や「嫉妬」や「反抗」や「成功(身分的に成り上がること)」を悪魔的行為とするような宗教の主張というのは、現代的な目で見ると、はっきり言って、ほとんど全部、その当時の王侯貴族の都合で、でっちあげたものだろう、というように判断して、私は、ほとんど間違いないのではないか、というように率直に考えております。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年1月13日 9:37 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳



«

»

おすすめ記事

過去の記事