３、学校では、授業の内容とテストの内容がかなり大幅にずれているような傾向があるので、もし短期間で自分のテストの点数や成績を上げたい場合には、次のテストで時間内のうちに解答用紙に完全な正解の文字や文章や計算の結果を書き出せるような訓練を今すぐ行った方がよい
第三には、これも現代の日本だと誤解されていることが多いのですが、勉強はやり方が悪ければ、いくら時間をかけ、量をこなしても全く意味がないので、できるだけ早い段階で誰かから教えてもらうか、あるいは自分なりに調べたり、考え出すかして、最も短時間で最も高得点につながる自分なりの学習法を見つける必要があるということです。
こうした目で見ると現代の日本のようにどの勉強もどの勉強も常に教師の講義付きで５０分とか、９０分とか、まるで機械のように一定時間の拘束を受ける教育方法は、はっきり言って全く正反対の方法になっているということなのですが、実際、社会に出てみるとよく分かるのですが、もう同じ仕事なら２時間かける人よりも１時間で終わる人がいれば、その人の方がずっと優秀であるというように即座に評価されるし、また、もしそうした仕事を１０分、２０分で終わらせる人がいれば、その人の方がさらにずっと優秀であると評価されるし、また、これは学校だと普通全く思い浮かびもしないのですが、そうした仕事を全くせずに同じような効果が上げられるような仕事の改善や効率アップをするような人がいたら、そうした人は、さらにさらにズバ抜けて優秀であるというように評価されるようなところがあるということなのです。
それでは、こうした現代の日本のような学習環境の中で私が推奨する学習方法というのは、一体どのような方法になるのかというと、それは、「とにかく、その長い授業の中で、これだけはマスターしてもらいたい」、とか、「これは、次の試験に確実に出るから出来るようにしておいてほしい」というような、いわゆる授業や教科書の要点に当たる内容を、とにかく短時間のうちに何度も何度もいろいろなバリエーション（つまりテストに出るすべてのパターン）でもって見直したり、問題を解いたりして、完全にマスターしてしまうというような方法になります。
ここで重要なのは、そうした授業や教科書の要点を覚えることが重要なのではなくて、とにもかくにも次のテストで解答用紙に完全な正解の文字、あるいは文章として書けるようにする、もしくは、次のテストで解答用紙に完全な計算とその解答として答えを書けるようにすることがとても重要であるということです。
こうした観点から考えると現代の日本の教育では、授業では、とにかくよく話を聞いて、それを覚えるように言うことが多いのですが、ところがその効果を確認するテストでは、それとは直接全く関係ないような解答用紙への文字や文章の書き込みや、あるいは数学上の計算の正解を書かせることが多いので、これはよく考えてみないと分かりづらいのですが、要は普段、授業で教えていることと試験で評価している内容が、本当はかなり大幅にずれてしまっているにも関わらず、それを教師は見てみぬ振りをして、「お前が出来ていない」、とか、「お前は真面目に話を聞いていない」、などというように勝手な評価をするような非常におかしなところがあるということなのです。
こうした点において、現在の学校の授業の運営方法というのは、普通の会社に喩えると利用者のニーズを完全に満たせない不良業種や倒産企業のような仕事ぶりになっているというのが、非常に大きな問題になっているということなのです。
当然のことですが、毎月、月謝をもらっている塾や予備校では、こうしたズレは極力押さえて、とにもかくにも次の定期テストや入学試験で高得点や合格点が叩き出せるような授業や実習に終始するような運営をしていることが多いので、それゆえ、ちょっと学校で分からなくなった子供がそうした塾や予備校に通うと、たちまちテストで高得点が取れるようになるとか、たちまち成績が上昇するみたいなことが、わりとすぐに起きるようになるということなのです。
このように、もし短期間で自分のテストの点数や成績を上げたいのであれば、学校の授業を一生懸命聞くのではなくて、とにかく次のテストで解答用紙に完全な正解の文字や文章を時間内に確実に書けるような訓練をするとか、とにかく次のテストで解答用紙に時間内に完全な計算上の正解を書けるようにするための訓練を徹底的にやっておく必要があるということなのです。
つまり、もっと具体的に言うと本番の試験を想定したテストの練習を何度も何度も繰り返し行うと同時に、もしそうしたテストの練習で間違えたところがあった場合には、絶対にそのままにせずにすぐに復習して、それを完全に出来るようにして、次のテストでは確実に高得点や合格点を叩き出せるようにすることがとても重要になってくるということです。
続く・・・（土日は休みですから、続きは来週にします）
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
