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現在、人類が世界の分断や対立を乗り越えてゆくために必要な知恵について Part 24

 ところが 戦後、しばらく経つと世界の主だった国々は、東西両陣営に分かれて、対立し合う「冷戦」の時代に入ってゆきました。

 ですので、21世紀初頭の時代に生きている私達の世代の人間には、少しよくわかりづらくなってきてしまっているのですが、そうした経緯で今日の「国連」はできてきたようなところがあるので、元々の国連のコンセプトにおいては、現在の国連のように何か事あるごとに二つの陣営に分かれて、何も決められないようなものではなかったのです。

 そうではなく、第二次世界大戦後の世界において、もし侵略行為を行ったり、再び世界大戦でも巻き起こそうとするような軍国主義の国々が出てきた場合には、平和な世界の存続を心から願う、常任理事国の国々が中心となって(ですので、こうした国でなければ、そもそも常任理事国の資格はない、ということになります)、そうした国々の侵略活動を、軍事力の行使も含めた強力な圧力をかけて、きっちりとやめさせ、そして、二度と再び、かつての世界大戦のような大変な惨禍を巻き起こさせないために、世界的な合意の下で設立された、というのが、現在の国連の元々の基本的なコンセプトだったのではないか、ということなのです。

 ですので、現在の世界においても、様々な国々の間で、領土や民族や宗教や資源や経済的な利害などによる対立や紛争の問題があることは、私も知ってはいるのですが、しかし様々な国々の間で、双方の代表者どうしの真剣な話し合いによって、いったん、きっちりと決めたことについては、できるだけお互いに紳士的に尊重し、遵守してゆくことが、とても大事であり、またその後、何らかの事情で大きく状況が変わるようなことがあったとしても、基本的には、お互いの真摯な話し合いによって、双方の利益が、できるだけうまく一致するような形で、しっかり解決できるようにしてゆくことが、現在の世界の平和と繁栄を維持してゆくためには、とても大事なのではないか、ということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2022年8月5日 9:03 PM, おすすめ記事 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 軍事



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