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知ることと人間性の関係について Part 46

 そうすると、いったい、どのようなことが言えるのか、というと、まず一つめは、こうしたあまり人間的であるとは言えないような、少しいびつな聖人やヒーローのような偉人観はやめて、たとえ非常に立派な人物がいたとしても、その人の性格や努力や功績として、みんなで褒め讃えるべきことや尊敬すべきことと、それから、その人が、単純に人間の肉体を持った一人の人間として、この世に生きているという事実は、ある程度分離して考えるようにすることが、とても大切になるのではないか、というように思われます。

 それから二つめは、現在の私達の社会は、そうした非常に禁欲的に努力して、自己犠牲的な人生を生きた、数多くの偉大な人々によって築かれた面は、確かに非常に大きいのですが、しかし、よくよく考え直してみると、そうした偉大な人々が目指していた理想は、何のことはない、できるだけ多くの人々が、より自由に、より幸せに、そして、より豊かに、それぞれの人の欲望や希望がある程度、十分に叶えられるような世界にしてゆくことだったのではないか、という事実を素直に認めることが、とても大切なのではないか、ということです。

 それゆえ、たとえ、どんなに立派な偉大な人物がいても、それほど深く知っているわけでもないのに、一方的に勝手に高く持ち上げるようなことはせずに、その人の立派な素晴らしいところや、尊敬すべきところは素直に認めるけれども、しかし、そうした人であっても、基本的には、肉体を持った普通の人間としての生活を送っていて、普通の人間的な欲望や楽しみや苦しみや悲しみなどは、普通に感じているのだ、ということは素直に認めることが、とても大切なのではないか、ということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2020年11月23日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観 / 健康、医療 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 自然、生命



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