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知ることと人間性の関係について Part 45

 人類の歴史を見ると、こうした多くの人々の暗黙の思い込みによって、時には、結果として、たくさんの人々が、かなり大変な状況に陥るようになってしまったり、また、そうした過剰な期待や信用を背負った人間が、とんでもない過酷な状況に陥ってしまったことが、かなり数多くあったようなのですが、はっきり言って、多くの人々が、こうした過剰な聖人やヒーローのような偉人観を持っていると、おそらく今後、人類が、どんなに賢くなっていったとしても、また、どんなに人間的に素晴らしくなっていったとしても、いつまで経っても相変わらず、あちこちで様々な大変な問題が起き続けてゆくのではないか、とというように思われます。

 単純に言って、こうした「偉大な人間は、完全無欠の絶対的な存在なのだ」というような考え方は、まだ学問や科学が発達していない、古代や中世の宗教全盛時代に多くの人々に受け入れられていた価値観だったのではないか、と思われます。

 それゆえ近現代に入ると、だんだん、そうした考え方ではなく、どんな人間であっても、努力すれば、そうした努力相応に賢くなることもできれば、人間的に立派になることもできるけれども、ただ、人間である限りは、時には様々な間違いもすれば、過ちを犯すかもしれない不完全なところがあるので、完全無欠なはずのものすごい偉大な人物に宗教や政治をすべて任せるのではなく、時には、そうした間違いや過ちを犯すかもしれないような不完全な人間がいても、大きな腐敗や権力の濫用が起きないような宗教や政治のあり方にしてゆこう、というような考え方に大きく変わってきたようなところがあるのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2020年11月21日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 成功論、繁栄論 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 自然、生命



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