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職業と人生 Part 30

⑬仕事の中には、個人的な才能や能力だけではなく、いかにして、大勢の人々をやる気にさせ、うまく仕事をまとめあげてゆくか、というようなマネジメント的な能力が必要なこともある

 第十三には、これは昔は、まるで当たり前のように受け入れられていたはずであったにも関わらず、近現代に入ると、あまり受け入れられなくなってしまったような考え方になるのですが、要するに多くの人々の中には、細かい作業や販売や事務のような普通の仕事は、あまり得意ではないけれども、そうした多くの人々の上に立って、大勢の人々をうまくまとめながら、何らかのプロジェクトを仕上げてゆくとか、様々な目標を一つ一つ達成してゆくとか、一人一人のやる気や能力を最も引き出せるように指導してゆくとか、いろいろな仕事の改善や効率化を行ってゆくとか、最も効率的な経営指導を行うとか、さらには、かなり大きな人事や組織の再編成を行うなどというような、言ってみれば、マネジメント的な仕事をすると非常に能力があるような人間が、必ず一定の数いるものなのです。

 つまり昔の時代であれば、「殿様の子供は、殿様の才能があるのが当たり前」とか、「商人の子供は、商人の才覚があるのが当たり前」というような時代だったので、言ってみれば、これは、そうした時代の考え方に少し近いようなところもあるのですが、ただ、世の中は多少厳しいところもあって、やはり、どんな人であっても、普通の仕事の経験をある程度やってみて、その上で、それなりの能力があることをある程度、証明してから、少しずつ上の立場に上げてゆくようにしてゆかないと、実際には、なかなかうまく行かないようなところもあるので、こうした物の見方には、多少難しいところもあるようです。

 それでは、こうした物の見方に関して、いったい、どのように考えてゆけばよいのか、というと、大まかに言うと、次のような六つのことが言えます。

 一つめは、これは単純なことですが、どんなに才能や能力のある人であっても、その仕事の具体的な状況が、あまりわからないような場合には、当然のことですが、人の上の立場に立っての指示や指導なんて全く無理なので、やはり、その専門の仕事に関しては、周りの人々が一目置くぐらいの実績をあげられるようにならないと、それ以上の役職への昇格は、なかなか難しいようなところがあるということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年4月27日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 成功論、繁栄論



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