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ヨハネの黙示録について Part 1

 少し前に「ヨハネの黙示録」の内容に関しては、それほど深く考えなくてもよいのではないか、というようなことを述べたのですが(参考)、キリスト教の人々だけでなく、かなり多くの人々が、ヨハネの黙示録に述べられているような世の終わりやキリストの再臨などについて、非常に関心が強いようなので、今回から少しだけ、「ヨハネの黙示録」について述べてみたいと思います。

 

1、ヨハネの黙示録が書かれた歴史的背景について

 まず最初に、このヨハネの黙示録については、何らかの暗示や象徴と思われるような様々な怪物や動物が出てきたり、また、とても恐ろしい破滅や地獄的な世界の描写が出てきたり、そうかと思うと、キリストの再臨や天使の活躍や、とても魅力的な天国的な世界の到来が予言されていたりと非常に様々な内容が述べられています。

 ですので、どんな人であっても、ヨハネの黙示録を読むと、何となく、ある程度はよくわかるような気もするけれども、よく読んでみると、やっぱり、さっぱり、よくわからないような気分もしてくるなどというような、はっきり言って、どんな人が読んでも、ああとも取れるし、こうとも取れるというような、ちょっと訳のわからないようなところがある非常に不思議な読み物であるということが言えます。

 それというのは、この文章が書かれた、今から二千年近い大昔の紀元1~2世紀頃の世界というのは、まだ後の時代のようにキリスト教が大きく広まっているわけでもなければ、また政治的に宗教的な自由がしっかり保障されているような時代でもなかったので、おそらく当時、こうしたヨハネの黙示録のような文章を公開する前には、そう簡単に内容を変えられたり、抹消されたりしないように、またイエスの教えを信じる人々が、さらに迫害されたりしないように、かなり慎重に注意深く内容を吟味された上で、イエスの教えを信じる人々の間にだけ、ほぼ内々で公開されるような形になったのではないか、と思われます。

※現代には、あまり伝わっていないようなのですが、おそらく当時は、ヨハネの黙示録と似たような内容の預言書や、様々な人々が伝えたイエスの教えの外伝のようなものが、他にもたくさんあったのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2018年11月15日 9:03 PM, おすすめ記事 / キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / ユダヤ教 / 予知、予言、未来予測 / 宗教、道徳 / 現在のアセンションの状況



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