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「わかる」ことと「楽しみ」の関係について Part 3

 三つめは、ところが不思議なことに、こうした仕事や学校において学ぶ様々な知識や技能が、いつの間にか、とても大好きになってくる人々もいて、こうした人々は、その後も様々な機会に、そうした仕事や学校で学んだ知識や技能をさらに深めるような学びを、単純に「知ることが楽しいから」、「学ぶことが好きだから」とか、「新しいことができるようになるのが面白いから」というような理由で、ずっと学び続けるようになってゆくこともあるわけです。

 そうすると、ここで非常に面白い結論に達するのですが、確かに一見、知ることや学ぶことは、それ以外の遊びや楽しみに比べると、それほど楽しい幸せなことではないかもしれないけれども、しかしある程度、そうした知ることや学ぶことを積み重ねてゆくと、途中のある段階から、知ることや学ぶこと自体が楽しい、面白いと思えるような状況になることもあるし、また、そのような形で、その人が知ったことや学んだことを通して、自分自身がより楽しく幸せに過ごせたり、あるいは他の人々や生き物たちに非常に役に立ち、悦ばれ、感謝されるような体験をすることで、非常に強い満足感や幸福を感じることもあるのです。

 そうした意味では、知ることや学ぶことの中にも、普通の楽しみや幸せとは少し違った別の意味での楽しみや幸せがあると言えるし、また、そもそも多くの人々が、自然に感じる楽しみや幸せの中には、常に何か新しいことを知る悦びや、より複雑な難しいことがわかるようになる楽しみや、そして、より優れたことができるようになる幸せというものが、しっかりあるのではないか、ということが言えるようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年12月9日 9:03 PM, 知恵、正しさ



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