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トランプ・ショックについて Part 4

 ですから現在の推移だと、アメリカ経済の中で、あまりにも競争が激しすぎて、もう次々と企業が潰れているとか、失業者がたくさん出ているというような分野に関しては、現在、トランプ氏の言っているような形で、世界の国々のスタンダードを取り入れて、多少、保護貿易的な政策をとるか、あるいは、国がバックについて、かなり大胆な振興策を行う可能性が高いのですが、ただ現在の段階で、もうすっかり海外の製品頼りになってしまっているとか、何十年も前からアメリカに工場進出して、もうすっかりアメリカ企業のようになっている外国企業に関しては、それほど大きな変化はないのではないか、と思われます。

 あと中国との動向に関しては、これも多くの人々が考える以上に、現在のアメリカ経済は、中国企業とかなり強い連携関係があるので、まあ、だんだん、「アメリカ国内で生産できるものは、少しずつアメリカ国内でも生産してゆこう」というような流れになるとは思うのですが、現在のところ、それほど大きな対立関係になるとは考えられないようなところがあります。

 ただ、少し前の日本とアメリカ合衆国の関係と同じように、現在の中国に対して、単に輸出ばかりしていないで、少しずつでいいから内需拡大をして、もう少しアメリカの知的財産を重んじたり、アメリカ製品の輸入をしたりして、貿易収支の改善はできないか、迫るような時期になってきているというのは確かでしょう。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年11月17日 9:06 PM, コラム / 政治 / 歴史 / 社会、文化 / 経済



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