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霊と肉体の意識活動について Part 36

 世間はクリスマスですが、再び「霊と肉体の意識活動について」の話の続きを載せてゆきます。

 

 三つめは、これは少し違った意味での精神エネルギーになってくるのですが、良い意味で働くと人間や生き物の「強さ」、それから悪い意味で働くと人間や生き物を傷つける「暴力」として理解されていることが多いのですが、要するに自分自身、または他の存在に対して、そうした対象となる存在の意思を制限あるいは無視して、そうした対象となる存在を自分の意思の通りに自由に操ろうとするような力、あるいは、そうしたコントロールに関わるような精神エネルギーになります。

 もう少し具体的に言うと、例えば、親が子供の様子を見ていて、そのままではとても危険であると判断したので、「今すぐ、マッチの火を消しなさい」とか、「今すぐ、道の隅っこに移動しなさい」などと言って、かなり大きな声で強く命令したり、あるいは子供の手をとって火を消したり、道端に強制的に移動させているような状況がそれに当たるのですが、これは物理的な力を伴うケースも確かに多いのですが、霊的、精神的には単なる物理的な力とはみなされずに、そうした行為をした人が、そうした行為をされた人の精神的な自由を奪い取り、自分の精神的な自由の拡大を図るのみならず、そうした行為をされた人の精神的なエネルギーを一時的に奪い取っているようにも見えるので、こうした他の存在への強い命令や強制力、つまり何らかの強い命令や強制力によって相手の自由を奪い、自分の自由にコントロールするようなことをした際には、これは物理的な力やエネルギーの概念と同じで、霊的、精神的には明らかに何らかの力、エネルギーが働いているように見えるということです。

 それでは、こうした力、エネルギーがすべてがすべて悪いことなのかというと決してそうとは言えなくて、特に人間を含む哺乳類の子育ての様子を見るとよくわかると思うのですが、人間を含む哺乳類の場合、他の生き物のように生まれた時から備わっている本能だけでは十分に生きてゆけないようなところがあるために、そうした子供を産んだ親が、「あっちに行くと危険だから、この辺りにいるんだよ」とか、「こうやれば、おいしい物が食べれるよ」とか、「天敵のような生き物が出てきた時には、こうやって威嚇したり、逃げたりするんだよ」とか、「この道具はこうやって使うんだよ」などというように、単に外敵から子供の身を守りながら母乳や食べ物を与えて育てるのみならず、自然界で生きてゆくための知恵を一つ一つしっかり教えてゆかなければならないようなところがあるので、こうした観点から見ると、そうした子育ての時期に発揮される親の子供への命令や強制力というのは、そうした生物が自然界の中でたくましく生きてゆくために非常に大事なところがあるということが言えるでしょう。

 ところが、みなさんもよくご存知のように、こうした命令や強制力のようなものは、ともすれば多くの人々や生き物達を殺し傷つけるような、とんでもない悪用や乱用をされることもあるので、特に人間の社会では、こうした命令や強制力が行きすぎた使い方をされないように、かなり厳しくチェックし合うような社会の仕組みになっていることが多いのですが、それはともかくとして、要は人間や生き物の間の霊的、精神的エネルギーの種類としては、自分自身、あるいは自分以外の他の人間や生き物に対して、そうした人間や生き物の自由意思を奪ったり、あるいは制限することによって、自分自身の自由の拡大を図るような行為は、ある意味で物理的なエネルギーともよく似た精神エネルギーの一種であると言ってもよいのではないか、ということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年12月24日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳 / 自然、生命



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