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霊現象が正しいかどうかの見分け方について Part 7

 二つめは、これはわりと単純な話で、要するに周りの人々との会話がきっちりと普通に成り立つかどうかということがとても大切になります。

 つまり霊的な能力があっても、普通の人間生活を営みながら、そうした霊的な能力を仕事や生活の一助として使っているのであれば、別にこの世的にもそれほど問題は起きないのですが、そうではなく、そうした霊的な能力があるばかりに他の人との普通の会話が成立しないとか、自分勝手な暴力的なことばかりするとか、自分勝手な理屈ばかり並べて他の人の話に耳を貸そうとしないとか、普通の仕事や生活にかなり支障が生じているというような状況に陥ってしまうと、その本人の感覚はともかくとして、周りの人々から見ると、ほぼ完全に精神病の症状に陥っているというように認定せざるを得なくなるわけです。

 ですから、こうした霊的な存在との交流が生じた際には、自分は、普通に周りの人々とのコミュニケーションが成り立っているかどうか、また自分独自の意見はあっても全然構わないのですが、周りの人々への敬意や配慮を忘れていないかどうか、あるいは、自分は普通の人間生活が送れているかどうか、ということを客観的に確認することがとても大切になります。

※普通の会話が成り立つためには、霊的な体験とこの世的な体験は、ある程度きっちり切り離して考えるようにして、その上で自分が話している相手の言葉の意味はしっかり正しく理解することと、自分が伝えたいことは、できるだけわかりやすい表現で相手に伝えることと、それから、そのようにして自分が話したことと相手が話したこと、つまり自分は誰といつどこでどんな内容を話したか、ということをしっかり記憶しておき、その後もその延長で自然な会話をできることがとても重要になります(要するに、これは、ただの普通の人間生活の様子の説明になるのですが、これができないと、「ちょっと、あなた大丈夫?」ということになってしまうということです)。

※本当に正しい霊的な体験であるなら、そうした霊的な体験を大切にすることはとても重要なことであると思うのですが、ただ基本的に自分自身のこの世的な体験や他の人々や生き物達との関わりと、自分自身の霊的な体験や霊的な存在との関わりは、ある程度きっちり切り離して考えることがとても大切です。それというのは、ただでさえ普通の人間関係ですら、ちょっとしたことで間違いや行き違いが生じて混乱することがあるのに、それに加えて、さらに「霊がこう言った」とか、「霊の世界ではこうだった」などと相手の立場もあまり考えずに強く主張しすぎてしまうと大混乱してしまうことがあるからです。ですから、たとえ霊的にかなり驚くような重要なものを見聞きしたり、体験したとしても、そうしたことをそのままストレートに周りの人々に伝えるような行動はできるだけ避けて、それぞれの人が理解でき、許容できる程度に応じて、霊的なことを何でも話せるような人には、わりとそのままの形で話してもよいけれども、霊的なことがあまりわからない人には、適度にオブラートを被せて話すなどというように、そうした霊的な体験を自分自身も含めて、それぞれの人にとって、最も素晴らしい形で共有してゆくような工夫がとても重要になるのではないかと思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年12月9日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳



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