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人間の完全性について Part 11

④神の目から見れば、人類の考えている完全性や完璧性というのは、単なる幻想や思い込みに過ぎず、それよりも、その途中経過での人間の努力そのものや、他の人々や生き物達との様々な素晴らしい体験の方が遥かに素晴らしい、最高に完全かつ完璧な宝物なのである

 それから四つめは、これも現代人には、なかなか分かりづらいかもしれないのですが、この宇宙には現在、人類が最高とか、完全や完璧と考えているようなことは、ほぼすべて完全に達成し尽くした存在がいて、そうした存在のことを、人々は「全知全能の神」とか、「この宇宙の創造主」などと呼んでいるのですが、実はそうした、この宇宙の創造主のような視点から見ると現在、人類が考えているような完全性や完璧性というのは、はっきり言うと生物的な進化の過程の途中経過で、まだ、あまりにも不完全な体験しかしていない生物群がよく持ちがちな、言ってみれば、ある種の単なる幻想や妄想に過ぎないようなところがあるということなのです。

 これは多少わかりづらいと思うので、大まかに要約して説明すると、こんな感じになります。

 「この宇宙の創造主」と呼ばれる存在は、遥か遥か大昔に現在、人間が凄いとか、素晴らしいと思うような、たいていの偉業や事業というものは、すでに、ほぼすべて完全にやり尽くしてしまった、つまり、この宇宙の創造や維持や、また多くの人々や生き物達のために、どうしても必要と思われるようなことは、そうした仕事の関係で、ほぼすべて完全にやり尽くしてしまったような感覚があるのですが(現在の宇宙や自然界の様子を見れば、完全や完璧とは言えなくても、何となく、その感覚はよく分かるのではないでしょうか・・・)、ただ、その結果、はっきり分かったのは、たとえ多くの人々や生き物達の間に、究極の理想や目的としての「最高」や「完全」や「完璧」というような概念があったとしても、後から考えてみると、そんなものは、ほぼすべて単なる思い込みやない物ねだりのようなもので、実際には、そうした何らかの理想や目標に向かって努力することそのもの、あるいは、少しずつ成長し、進歩してゆくことそのもの、それから、そうした過程で多くの人々や生き物達と出会い、一緒に何かを体験したり、共有したりしてゆくことそのものの方が、遥かに素晴らしく豊かで、そして永遠に忘れがたい最高に素晴らしい完全な体験だったのだ、ということが、はっきり分かるようになったということなのです。

 これは、まだ成長や進化の途上にある人類には、なかなか分かりづらい概念になるかもしれないのですが、実は、人類が夢見る究極の理想や目標である人間としての「最高さ」や「完全性」や「完璧性」というのは、そうしたマクロの視点から見ると、ある意味、単なる夢幻や思い込みに過ぎないようなところがあって、本当は、そうしたものを追い求める途中経過での様々な努力成長すること自体や、多くの人々や生き物達と一緒に豊かな楽しい時間を過ごしてゆくこと自体の方が、遥かに最高に完全で、完璧に素晴らしい真実の体験だったのだ、ということが、やがて、はっきり分かるような時が来るのではないか、ということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2014年4月12日 9:07 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 成功論、繁栄論 / 知恵、正しさ / 芸術、美



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