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より良い意味での物質的幸福を得る方法について Part 2

より良い意味での物質的幸福を得る方法について

 それでは、こうした豊かな物質世界に生きる人間としては、いったい、どのような心掛け、というか、考え方で生きればよいのか、というと、だいたい、以下のような二つのことが言えます。

 

①時々、自分の仕事や生活を見直してみて、自分が最も悦びを感じ、最もよく使うものに関しては、思いきって、お金を使い、少し贅沢な、多少値段が高くても長く使える良いものに変えてみる

 まず第一には、特に一人前の社会人になったら(学生の時には、ちょっと難しい場合も多いのですが)、時々、自分の仕事や生活の様子を客観的に見直してみて、「自分は、いったい何に一番悦びを感じているのか」とか、あるいは、「自分は、いったい何に一番時間を使っているのか」ということを考え直してみて、そうしたものに関しては、いろいろ調べてみて、自分としては少し贅沢とか、ちょっと値段的に高いと思っても、できるだけ長く楽しく使えるような良いものにお金を使うと、日頃の仕事や生活は、現在以上により楽しく、より効率的になるのではないかということです。

 

②時々、自分の服装や持ち物や身の周りの景色を見直してみて、自分が最も楽しい便利だと思えるものは、より多く増やしてゆくと共に、自分があまり楽しめず(何も感じない)不便だと思っているものに関しては、より少なく減らしてゆく

 第二には、これはあまり聞いたことのない話なのではないかと思うのですが、時々、自分の服装や持ち物や身の周りの風景を見直してみて、自分に、ごくごく正直な気持ちになって、「自分としては、何を見たり(聞いたり)、何をしている時に一番楽しいと思っているのか」とか、「実際には日頃、何を使っているのか」ということや、あるいは「何を見たり(聞いたり)、何をしている時に、一番つまらないと思っているのか」とか、「何も考えない、何も感じないような状況になっているのか」とか、「本当は、日頃から全然使っていないものは、いったい何なのか」ということを、メモにとったりしながら考え直してみることを勧めます。

 その上で自分の身の周りに、なるべく自分が楽しいと思えるものや、実際に日頃からよく使うようなものを、少しでも多く増やしてゆくと共に、その反対に自分があまり楽しいと思っていないとか、単なる無感動な景色になりきってしまっていて、何も感じないようなものや、実際には全然使わないようなものは、少しでも減らしてゆくようにすれば、現在以上に、もっともっと日常的により楽しく、より効率的で幸せな毎日を送ってゆけるようになるのではないか、ということです。

 

 

 追伸

 要するに現在の地球というのは、多くの人々が、何百年、何千年と続いた貧困から脱出して、物質的にある程度、豊かな生活ができるようになったばかりの時代なので、多くの人々の精神的な傾向として、自分や周りの人々の幸福感や実用性よりも、物を買うことや物を持っていること自体の方に執着しすぎるような「物々教」というか、物質主義になりすぎているようなところがあるので、もう少し自分や周りの人々の幸福感や実用性の観点から、身の周りの物に対して、淡白になった方がよいのではないかということです。

 もちろん、「一つ一つの物を大切にする」とか、「生活必需品やエネルギーに関しては、突然、困った事態にならないように、各家庭や共同体などで十分なストックをしておく」とか、「できるだけ無駄を省いて、省エネを実現する」とか、「自然環境に十分に配慮する」といった考え方も非常に大切なのですが、ただ現代では、根本的なところにおいて、まだ多くの人々の意識としては、何となく無意識のうちに自分や周りの人々の幸福感や実用性よりも、そうした物を買うことや持っていることの方を重用視してしまい、その結果、「物を買うこと自身は、とても楽しく感じられるのだが、買った後には、ろくろく使いもせずに、ただ置きっぱなしになっているだけ・・・」とか、「身の回りに物は、たくさんあるのだけれど、それほど幸福感は感じられない・・・」というようなことが非常に多いようなのです。

 つまり物質が豊かにある世界において、いかにして物中心、あるいは物質中心の価値観にならずに、自然環境と共生した上での人間や生物の幸福中心の考え方をしてゆくかということが、とても大切になってくるということなのですが、これが意外なことに霊的にも非常に重要で、身の周りの物を中心にした生活をしていると、なぜか多くの人々は、あまり良くない意味での霊的な影響を受けやすいようなところがあったようなのです。

 ですから、せっかく現代の時代は、一昔前の時代と比べると物質的に非常に豊かな世界になってきたわけなのですから、物に流されずに、もう少し人間や生き物達の幸福や実用性の観点から、身の周りの物を見直してみたら、どうだろうか、というのが、今回の文章の趣旨になります。

 

Cecye(セスィエ)

2012年3月13日 9:11 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 社会、文化



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