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人間の上下の感覚や、服従や命令の感覚を強く持つことの霊的な危険性について

 今回も前回に続いて教育の話になるのですが、今回は、霊的な観点から見ると人間が人間の上下の感覚や、服従や命令の感覚を強く持っていると、いかに危険であるのかということについて、簡単に説明してゆきたいと思います。

 

霊的に見ると、人間の上下の感覚や服従や命令の感覚を強く持っていると、得体の知れない霊的存在のカモにされることがあるので非常に危険である

 これは、霊的なことに関心のない人には少し分かりづらい話になるのですが、実は、前回述べたように「人間には、生まれながらに上下の違いがある」とか、「自分より上の人には、絶対に従わなくてはならない」とか、「自分より下の人間は、自由にこき使ってもよい」というような感覚をあまりにも強く持ってしまった人間というのは、高次元世界、つまり、よく宗教で説かれるような天国の世界には、原則、絶対に行けないというような、これまでの長い人類の歴史の中で、闇の勢力達が執拗に封印し続けてきた霊的な真実というものがあったということなのです。

 その霊的な真実とは、一体どんな内容なのかというと、まず第一には、これは霊界のことをあまりよく知らないうちに、パッと事故や急病などで亡くなったような人達がよく陥るような、霊界でよくあるトラブルの一つであるのですが、霊界というのは、みなさんもよくご存知のようにその人の心のあり様が、その人の周りの状況を即座に決めてしまうようなところがあるので、今述べたようにそうした突然の死を迎えた人が、人間の上下の感覚であるとか、支配や非支配の感覚を強く持っていると、これは高次元の世界ではなく低次元の世界の心のあり様そのものになってしまうので、たいていの場合、その人自身のそうした心の束縛がなくなるまで、その人自身がそこを天国と考えているか、地上の人生の続きの世界と考えているかはともかくとして、端から見ると、まるで小さな暗い檻の中がすべての世界であると強く信じて、「あれが足りない」とか、「あの人に会いたい」などと何度もつぶやきながら、とにもかくにも非常に長い期間の間、ほとんどすべての外部の世界からの救済や訪問を完全に拒否して、そうした低次元の霊界の中の非常に狭い真っ暗な一角に、ずっと一人でろう城し続けるような状況に陥ることが非常に多かったということなのです。

 第二には、これは霊的に敏感な方でも、なぜかいつも無意識のうちに無視して受け入れないことが多いような非常に不思議な内容になるのですが、今述べたような人間の上下の感覚であるとか、服従や命令の感覚を強く持っていると、途端に自分の霊体がガチッと硬くなって、ほぼオートマチックに低次元のエネルギーフィールドの中に閉じ込められると同時に、その上、自分の持っている霊的なエネルギー(生命エネルギーのようなもの)を、そうした低次元世界の存在達にスポッと全部抜き取られてしまうような一種の霊的犯罪の被害者にされるようになってしまうということなのです。

 それから、第三には、これも霊的に敏感な方でも、なぜか無意識のうちにほとんど無視して黙殺しようとすることが多いような非常に不思議な内容であるのですが、その人のそれまでの宗教的な経験などによって、あまりにも強く「自分の上に何か偉い存在がいる」とか、「常に自分を絶対に正しく導く存在がいる」などと強く信じ込んでいると、そうした自分の意識が、無意識のうちに自分の周りに波動の低いエネルギーのブロックを作って、いつの間にか本当はあまり良いとは言えないような霊的存在達、たとえば、いつも強い調子で一方的に命令してこようとするような、自称「神」や「仏」と名乗るような霊的存在であるとか、確かに強い光は感じるのだけれど、何となく非人間的で無機的な感じのする、自称「高次元存在」と名乗るような目に見えない存在であるとか、それから、確かに優しい愛の波動のようなものは強く感じるのだけれど、よく考えてみるとその存在の言っていることは宗教的というか、霊的なきれいごとばかりで、言った側から予言は外れるし、ほとんど実生活で実行不可能な空理空論のような話ばかり聞かせてくるような、自称「天使」や「菩薩」と名乗るような天界的存在が次々とやってきては、こちらがそうした世界に関心があるのをいいことに訳の分からない啓示や変な命令ばかりして、霊的に大混乱させてくることがあるということなのです。

 このように霊的なことに携わるような人間が、こうした人間の上下の感覚であるとか、服従や命令の感覚を強く持っていると、いつの間にか自分自身の波動が低下して硬くなり、本当の高次元世界の存在とは言えないような低次元世界のさまざまな霊的存在達の障(さわ)りを受けることになったり、あるいは高次元世界の本当の天国の世界とは言えないような、よく「幽界」とか「四次元世界」という言葉で説明されるような低次元世界に死後、みすみす自分自身の意思で長らく閉じ込められてしまうような大変な事態に陥ることがあるということなのです。

 それゆえ私は、特に霊的なことに関わる人間が、こうした人間の上下の感覚や服従や命令、あるいは支配や非支配の感覚を強く持つことに関しては、はっきり言って、百害あって一利なしなのではないか、というように率直に感じております。

 このようにこの地上の世界でこそ、単なるその国の儀礼や精神的な習慣の一つとして簡単に片付けられてしまうような人間の上下の感覚であるとか、服従や命令の感覚というのは、そうした感覚をあまりにも強く持ちすぎた場合には、霊的に見ると、結構かなり危険なところがあったということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2010年10月12日 9:35 PM, おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観 / 教育



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