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政治問題と社会問題の違いについて Part 17

 ですので選挙で、新しい大統領や議員が決まり、さらにその後、それぞれの省庁の新しい大臣や長官などが、次々と決まってゆくと、たいてい多くの人々は、「今度の政権は、こんな人達で運営されるのか」とか、「あの大臣になった人は、知らないけど、いったい誰なんだろう?」とか、「あのポストには、あの有名な人が就いたようだ。ぜひ、また頑張ってもらいたいものだ」とか、「あれ、あの人は前に何か不祥事の噂があった人だけど、大丈夫かな?」とか、「ああ、あの人は、何か新しい改革の構想があるらしいぞ!」などというように、様々な期待や感想を持つのではないか、と思われます。

 ところが、ここで大事なことは、そうした大臣や長官などの役職に就いた政治家の人々の努力や力によって、それぞれの省庁の政治的な仕事が、いったい、どれだけ正しく、効率的に素晴らしい成果をあげられたのか、ということについては、あまりよく知らないことが多いのではないか、ということなのです。

 たいてい国が運営している省庁のような役所は、小さい所で数十人から数百人ぐらい、それから大きい所だと数十万人以上の、それぞれの業務については、かなりきっちりとした専門的な知識や技能や経験や、高い意識を持ったプロフェッショナルの職業集団の人々が、国の憲法や法律や、様々な役職の人々の指示や命令や、業務規定などに基づいて、毎日、かなりきっちりした仕事をし続けているような状況になっているのではないか、と思われます。

 そこへ数年の任期で、また場合によっては、数ヶ月、数日の任期しかないかもしれないような、他の仕事の知識や技能や経験は、それなりにしっかりあるかもしれないけれども、その業務については、いったい、どの程度、詳しく知っているのかどうかもよくわからないような、たいていは民間出身の人が、かなり重要な責任ある役職に就くと、そうした専門的なプロフェッショナルの人々の上に立って、様々な調査や計画や報告や、正しい決定や命令をしてゆかなくてはならないような立場に置かれるようになってゆくわけです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2022年1月18日 9:03 PM, 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化



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