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霊的、現代的な観点から見た仏教の教えについて Part 30

2、最初に釈迦が教えを説き始めた頃と、それ以降の仏教教団や社会の変化について

 二つめは、その後、釈迦が説いた仏教は、最初に釈迦が教えを説き始めた時代と比べると、非常に多くの人々の賛同を得て、だんだん、当時のインドやアジアの世界では、かなり大きな権威と影響力のある宗教的な立場に成長してゆきました。

 現在の仏教の説話にも多少残っているようなのですが、最初に釈迦が教えを説き始めた頃は、仏教に帰依する人々は、まだまだ社会の少数派に過ぎなかったので、そうした時代には、単に釈迦や、釈迦の弟子達が誹謗、中傷されたりするだけでなく、時には、非常にひどい嫌がらせや暴力行為を受けたり、また様々な政治的、社会的な圧力を受けたりすることもあるような中で、それぞれの人が、自分自身を強く律するような形で修行していたのではないか、と思われます。

 ところが、やがて時代を経て、仏教の教えが非常に大きく広がってゆくような時代になると、仏教教団としての教えも組織も、かなりきっちりと整うようになると共に、有力な国王や貴族や大商人などからの篤い庇護や援助も受けられるようになり、かなり大きな社会的な権威や影響力も持つようになっていったようです。

 そうした時代になると、これははっきり言って、どんな宗教であっても、ほとんど同じであると思うのですが、仏教教団の人々は、最初に釈迦が教えを説き始めた時代と比べると、かなり大きな精神的な変化を感じるようになっていったのではないか、ということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年10月26日 9:03 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / 中国思想 / 仏教 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 歴史 / 社会、文化



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