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仏教的な「解脱」の悟りについて Part 4

その後のインドの仏教の歴史について

 そうしたインドの社会の変化に合わせて、その後の仏教では、「現在のような平和で幸せな国となったのは、みんなお釈迦様のお陰なので、もっと盛大に祀って、信仰してみたい」とか、「もっと高度な悟りが得たいので、もっとものすごい修行をしてみたい」とか、「この世界には、他にも、もっと偉大な仏がおられるようなので、そうした仏の教えも学んで修行してみたい」とか、「学んだり、修行したりするよりも、偉大な仏様を直接信仰したり、何度もお経を唱えることで、この世に生きながら、偉大な仏様の世界に直接住(じゅう)するような素晴らしい体験がしてみたい」などというような感じで、時代が過ぎるにつれて、元々の釈迦の教えとはかなり違った、昔からのインドの教えや、外国の教えを取り入れた新しい仏教(大乗仏教)が、だんだん、たくさん興隆するようになっていったようです。

 そうして数百年、千年以上の歳月が過ぎてゆく間に、古代や中世のインドは、それほど大変不幸な社会ではなくなっていったのですが、それと同時に仏教のあり方自体も、元々釈迦が説いた教えとは全く違った、訳のわからないものが数多く増えてゆくようになってしまったために、インド以外の国々へ伝わった様々な仏教の教えは、ある程度、そのままの形で残ったものも多かったようなのですが、やがて中世のインドでは、昔からインドにあった伝統的な教えを元にした宗教界の立て直しが起きたり、あるいは、中東から伝わってきた、当時の時代としては、かなり最先端の教えであったイスラム教の教えに、だんだん取って変わられるような時代の流れになっていったようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年4月28日 9:03 PM, イスラム教 / インド思想、ヒンドゥー教 / キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / 仏教 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 歴史 / 社会、文化



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