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アメリカ合衆国の繁栄とキリスト教の関係について Part 7

 その理由としては、だいたい四つあげられるのですが、まず一つめは、現在のアメリカ合衆国を初めとするような民主主義国の政治は、王のような人物が勝手に統治を進めるのではなく、一人一人の国民が政治に関心を持ち、主体的に政治に参加するような意識を持つことが前提で成り立っているからです。

 二つめは、現在の世界では、たとえ神の啓示があったとしても、そうしたことをそのまますべて受け入れるような態度をとるのではなく、科学的な態度で、実際の事実関係をしっかり確認した上で、一つ一つの真理を認定してゆくことが、とても大切にされているからです。

 三つめは、現在の世界の多くの国々のように基本的人権や、信教の自由などが、ある程度しっかり保障されているような国では、たいてい霊的、あるいは、宗教的なことで世間から非難を受ける場合には、そうした霊的な啓示や、それに基づいた行動が正しいからではなく(昔は、政治や社会の方に問題があったことも多かったのですが・・・)、そうした啓示の内容や、それに基づいて行動している人々が、他の人々の主張や立場を認めずに勝手なことばかりしていたり、単に反社会的なことをしていることが多いからです。

 それから四つめは、21世紀初頭の現代の社会は、単に宗教的な信仰によって、心の平安を得ることだけが大事なのではなく、物質的にもある程度、社会的に是とされる程度の幸福や豊かさが得られるような生活ができるように努力してゆくことが、とても大切であるとされているからです。

 ですので、こうした観点から考えると、21世紀初頭の現代の時代の政治家を選ぶ基準としては、聖書の時代の偉大な預言者や王ではなく、せいぜい、ここ数百年の間の民主制の時代になった後の立派な人物にした方が賢明なのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年2月8日 9:03 PM, キリスト教 / ユダヤ教 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 社会、文化 / 経済 / 軍事



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