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知ることと人間性の関係について Part 20

3、一般に愛情が深い人は、人間的な感情の豊かな人が多いのだが、一見、そうは見えないような知性が高い人の中にも、意外と愛情が深い人はいるものである

 三つめは、これは、少し難しい問題も含んだ内容になってくるのですが、私達の社会の様子を見ていると、一般に愛情の深い人は、いつも優しくニコニコして、とても幸せそうに見えたり、また時には、何らかの理由で傷ついたり、悲しんだりして、不幸そうに見えたりして、人間的な感情が非常に豊かなところがあるのですが、それに対して、たいてい知性が高い人というのは、様々なことを専門的に学んだり、実際に詳しく調べたり、深く考えたりすることが多いためか、そうした人間的な感情の豊かさは、若干少なくなっていることが多いようです。

 ところが、そうした人であっても、ある程度、深く付き合ってみると、意外と繊細な優しい一面があったり、また私生活では、かなり変わった癖や趣味があったり、意外とそそっかしい一面もあったりして、最初の印象とは、かなり違った性格であることも多いようです。

 ただ、学校や会社などの公の場で、そうした人に何か話しかけたとしても、あまり大きく感情を露わにすることはないし、また、いつも真剣な顔つきで真面目な話ばかりしていたり、それから時には、結構、気難しい顔つきで何か深く考え込んでしまっていることも多いようなので、どうもそうした人は、人間的な表情や感情が多少乏しいようなところがあるようです(人生を楽しむ精神や、ユーモアを理解する精神は、とても大事だと思うのですが・・・)。

 それでは、そうした知性が高い人は、本当に愛情も乏しいのか、というと、そうでもなくて、パッと見た目の印象とはかなり違って、かなり優しい細やかな気遣いのできるような人や、また、深い人間的な洞察から、多少厳しく感じるかもしれないけれども、かなり的確なアドバイスや、効果的な指導をしてくれるような人もいるようなので、そうした点から見ると、パッとした見た目の印象はともかくとして、意外と知性が高い人の中にも、かなり深い愛情の持ち主がいることも多いようです。

 ただし時々、残念ながら、そうした人に混ざって、非常に巧妙な嘘で人を騙したり、自分の責任をごまかすような人が混ざっていることもあるようなので、そうした点から見ると、知性が高い人が、すべてがすべて愛情が深い人格者であるとは、なかなか言えないようなところもあるようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2019年6月3日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 愛について / 成功論、繁栄論 / 知恵、正しさ / 社会、文化



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