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霊と肉体の意識活動について Part 61

⑤それぞれの魂の最初のルーツと最終的な到達点について

 五つめは、これは霊の神秘に関わるような話になるのですが、おそらく、こうした文章をお読みの方であれば、誰もが一度は、もし自分がこの世に生まれる前にも魂のようなものがあって、何度も何度もこの世に生まれ変わってきたのであるなら、自分の魂は、いったい、いつから存在しているのか、そして、現在の後の時代にも何度も何度も生まれ変わってゆくのであるなら、その後、自分の魂は、最終的にいったいどうなってゆくのか、ということが、時折、自分の魂の奥の非常に深い部分から強い強い疑問として浮かび上がってきたような体験があると思うのですが、これについては、次のような二つのことが言えます。

 一つめは、地上の世界の人間や生物の認識としては、どうしてもこの物質世界の認識の枠組みにとらわれてしまうために、なかなかよくわかりづらいと思うのですが、これはほぼすべての霊的な存在に共通しているような内容のなるのですが、実は霊的、あるいは宇宙的に見た場合には、この世界に存在するどの魂であっても、その魂の最も究極の最初のルーツに当たる所と、それから、その魂の最も究極の最終的な到達点に当たる所が、霊的宇宙的には完全にぶつかって、ほぼ一つの所であったように見えるようなところがあるために、はっきり言うと、この宇宙に存在するほぼすべての霊的な存在というのは、昔からの宗教で言われるように霊的宇宙的な真実の目で見た場合には、始まりなく、また終わりなき存在であるということが言えるようなところがあるということです。

 それでは、現在生きている多くの人々や生き物達の真の霊的な実体とは、いったいどのような存在であるのかというと、これも現在の地上の世界の概念で説明するのはとても難しいのですが、大まかに言うと真の霊的な実在、つまり霊あるいは魂という存在には、本当は過去という時間もなく、また未来という時間もなく、本当は、現在ただ今の時間に生きている感覚や思考のみが本当の実在であるというのが、最も適切な説明の仕方になるものと思われます。

 そして、そうした真の霊的な実在という見方によれば、本当は自分と他の人々や他の生き物達というものを完全に割って考えるような物の見方は、元々全く間違っているようなところがあるので、そうした霊的宇宙的な見方に基づくと、実は自分自身が一つの霊、あるいは一つの魂であるなら、自分の周りにいる他の人々や生き物達も、そうした一つの霊、あるいは一つの魂の一部分なのであり、さらには、この世界すべての生きとし生けるものが、ある意味で一つの霊、あるいは一つの魂の分かれ身のようなところがあるということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年3月1日 9:01 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 仏教 / 宗教、道徳 / 自然、生命



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