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ヘルメスについて Part 12

4、ヘルメス思想と神秘主義や秘密結社の関係について

 四つめは、これは現代でも、かなりはっきりと伝わっているようなのですが、今から約二千年ぐらい前に、後に霊的にヘルメスと同一視されているような、かなり有名な魔術師(もしくは預言者のような人物)がいます。

 彼も、やはりエジプトを中心に活動していたのですが、その大まかな業績を言うと、こんな感じになります。

 彼は、かなりの後の時代のフリーメイスンなどにも間接的につながってゆくような(近現代のフリーメイスンとは、かなり違うものなのですが・・・)、いわゆる神秘主義的な秘密結社を結成しているのですが、彼のその当時の霊的な仕事を大まかに言うと、当時のエジプトは、秘かに未来から侵入してきたテロリスト達によって国家の転覆が目論まれていたので、それをいかに未然に、できれば完全な形で防ぐかということが、彼の霊的なミッションになっていました。

 それで彼は、いったいどのような霊的な能力を持っていたのかというと、霊的には彼は、ほぼ完全に預言者に近い形で高次元宇宙の神からの直接の啓示を受けていたのですが、それでは、その時点で彼が特に重点的に行っていたのは何かというと、未来からのテロリスト達が過去の時代に入ってくると、たいていそうした人々だけの秘密組織のようなものを作って、そこを中心に一つ一つ国家を転覆して、彼らの意のままに操れる世界に変えてゆこうとすることが多かったので、そうした秘密組織に負けないような、かなり高度な霊的な能力(信仰とも魔術とも呼ばれていましたが)を持った一群の高潔な人々による秘密結社を作って、そうした闇の秘密組織に対する時空間防衛を図ることが、その主な使命であったのです。

 ですから、そうした人々の代表である人物は、かなり高度な霊的な能力を持っているだけでなく、時には、外宇宙や未来から応援にやってくる人々とも高度な連携をして、その時代のタイムラインをあまり大きな混乱が起きないように、また創造主の人類救済のための計画通りに世界の営みが進んでゆくように、陰ながら補佐するようなミッションについていたということです。

 ですから、ヘルメス思想が時折、秘密結社との関係性が言われるようになるのは、そもそもヘルメス思想が、古代からの叡智を後世に伝えようとしたものであったことと、それから、そうしたヘルメス思想に関わる人々の一部には、この地上の世界を影から良い方向に向けて支えてゆくような一群の天使的な人々が、数多く関わっていたからであったということが言えるようです。

※当然のことですが、そうした組織に関わっている人々が、みんながみんなそうした霊能者や、未来を見通せるような超能力者であるはずはないので、普通は正しい信仰の下で、より良い市民として生きていこうとしている人々がほとんどだと思われます。

※日本では、フリーメイスンというと陰謀説のイメージが強いようなのですが(逆に海外の一部では、日本の陰謀説というのがあるらしいです。時折、様々な宗教や国や民族や団体などで、内部の人々からすると全く予想もできないような訳の分からない噂や陰謀説のようなものが持ち上がることがあるようですね・・・)、欧米では、自由や平等や博愛といった、わりと普遍的な人道主義を掲げる宗教の垣根を越えた社会団体のイメージのようなので(いわゆる日本のロータリークラブのようなイメージのようです)、こうしたフリーメイスンへの見方に関しては、かなり違っているところがあるようです。こうした団体は、少し前の時代までは、すぐに既存の大宗教や政府の監視や弾圧の対象になりやすかったので、そう簡単に信仰や理想を曲げられないように多少、秘密結社的な体裁をとらざるをえなかったのはある意味、当然のことだったのではないでしょうか。

※あと、おそらく近現代のフリーメイスンの場合、少し前の時代までは、宗教や国や民族や身分や貧富の差などで、すぐに仲違いして争い合うような時代だったので、そうした時代に宗教や国や民族の違いや身分や貧富の差を越えて、一つの創造主の下に、すべての人々が仲良く愛し合い共存し合うような理想を共有してゆこう、というような人類愛の部分にその時代の多くの人々が惹かれたのではないかと思われます(つまり、それほど大した陰謀なんてものはなかったのではないでしょうか)。

※神秘主義的なものには、よく少し変わったシンボルや言葉や儀式があったりするものなのですが、これは何もフリーメイスンばかりでなく、仏教の密教を初めとするような様々な宗教にも、たいてい、その宗教独自の霊的なシンボルや不思議な言葉や変わった儀式があったりするものなので、よく調べてみれば、それほど怖がる必要のないものが、ほとんどだと思われます。

※一般に日本では、幕末から明治維新で活躍した人々を非常に英雄視すると同時に、たいていは、フランス革命やアメリカの独立の際に活躍した人々も同じように非常に英雄視していることが多いのですが、なぜかそうしたフランス革命やアメリカの独立に関わった人々が多く加盟していたとされるフリーメイスンの話になると、多少ネガティブに扱うことが多かったようです。ところが、これはとても不思議な話で、戦前の大日本帝国の特権階級に属する人々ならともかくとして(いわゆる国民の自由権の拡大や社会運動を散々弾圧していたわけですから・・・)、現在の大多数の日本人は、こうした自由や平等や博愛といった平和主義や人道主義的な国家のあり方によって、多大な恩恵を受ける側の立場になっているので、基本的には何も怖がる必要はないのではないでしょうか。

※あと日本を初めとする一部の世界のフリーメイスンに対する誤解について考えてみたいのですが、どうも歴史的には、フリーメイスンを初めとするような様々な秘密組織の名を語って、様々な悪事や詐欺行為をしていた人々が少なからずいたように思われることと、それから、この文章で述べているような闇の勢力の人々が、多くの人々があまり知らないことをいいことにして、そうした様々な神秘がかった活動をしているところに対して、彼ら闇の勢力の悪事の責任や、そうした行為への怒りや憎しみや恐怖心のようなものを細かく押し付けるような活動をしていたようなので、一部の人々の間では、実際、かなり間違った理解をされていたように思われます。少し前の日本だと、ほぼ事実無根のユダヤ人の陰謀論や、昔のナチスとの関連性まで取り沙汰されていたようなので(実際には、昔のナチスにユダヤ人やフリーメイスンは弾圧される側になっています)、歴史的には、かなり間違った話があちこちで横行していたようです。

※これは私が、霊的に調べた上での私個人の主張になりますので、当然のことですが、フリーメイスンの事務所に尋ねられた場合には、違った見解になるものと思われます。

※あと私自身は、みなさんもよくご存知ように、現在のところ、特に特定の宗教や団体とは関係していないので、フリーメイスンの会員というわけではありません。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年1月27日 9:08 PM, ギリシャ神話 / スピリチュアリズム、霊界 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 時間と空間の秘密



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