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霊的に見た「悟り」について Part 1

 今回は、霊的に見た「悟り」について、少し考えてみたいと思います。

 

 「悟り」というと日本では、特に仏教の悟りが有名なのですが、他の宗教においても、そうした仏教の悟りと非常によく似た精神状態について語っているものは、非常に多いようです。

 少し分かりづらいところもあるかもしれないのですが、霊的に見た「悟り」について、大まかに要点を述べると、だいたい次のような六つの内容になります。

※これは「釈迦(しゃか)」や「阿弥陀如来(あみだにょらい)」の悟りというような神仏の悟りについての話ではなく、普通の人間から見た悟りの話になります。

 

1、いろいろな物事に通じているばかりでなく、いつも心穏やかで冷静な人が、より悟った人であると言える

 まず第一には、これは非常に単純な話になるのですが、そこに二人の人物がいるとして、一人は、いつもそわそわして落ち着かず、迷ったり悩んだりしてばかりいるが、もう一人は、いつも冷静で落ち着いており、それから何かあっても、そう簡単には動揺せずに過去のいろいろな知識や経験から、パッとある程度正しい結論を下すと、その後は、いつものように穏やかに平安に過ごしているとしたら、たいていの人は、ほぼ間違いなく、「最初の人は、単に頼りないだけでなく、ちょっとダメな人だな〜」と感じ、もう一人の人は、「あの人は、ものすごく平静で落ち着いているだけでなく、知恵や度量のある人だ」と言うのではないか、と思われます。

 ですから、これはとても単純な結論になるのですが、基本的に物事をあまりよく知らず、精神的にも落ち着かないような人よりかは、いろいろな物事に通じており、その上、いつも心穏やかで冷静な人が、より悟った人であるということが言えるのではないか、ということです。

 

2、何か大変なことが起きた時にも、あまり動揺せずに冷静に心の平安を守りきることのできるような人が、より悟った人であると言える

 第二には、これは今の話の続きになるのですが、そうすると基本的に、いつもそわそわして落ち着かない人や、ちょっと何かあると動揺して、落ち着きのなくなるような人は、悟りからは縁遠い人で、その反対に、いつも冷静で心の平安が守れているだけでなく、たとえ少々驚くような大変な出来事があったとしても、そうした時にも冷静に落ち着いて、自分自身の心の平安を守りながら、いろいろな出来事に対処できるような人の方が、より悟った人であるということが言えます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年10月22日 9:03 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / おすすめ記事 / 仏教 / 宗教、道徳 / 知恵、正しさ



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