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政治問題と社会問題の違いについて Part 7

5、議会と政府の役割の違いについて

 ここでは、その理由について、幾つかの観点から考えてみたいと思うのですが、まず一つめは、たいてい議会で野党の際には、政治的な理想や正論を述べたり、あるいは、政府の問題点を見つけて、厳しく追求していれば、それで議員や政党としては、十分な仕事をしているように見えたのではないか、と思われます。

※ここでは、立法府としての議会と、行政府としての政府の役割の違いについて述べています。

 ところが議会で与党になった際には、議会の様々な討論に参加するだけでなく、実際に政府を運営する立場になるので、簡単に言うと、単に理想や正論を述べたり、批判をしていれば済むような立場ではなく、常に憲法や法律や、世間の道徳律などに則り、また、それぞれの専門的な省庁や役所の業務規定などに則って、選挙時の公約に基づいた政治的な成果や、仕事上の成果をきっちり上げ続けなくてはならないような立場になってゆくわけです。

 政治家としては、国民にわかりやすい言葉で、現在の政治や社会の問題点を指摘したり、より良い理想の姿を説明できることは、とても大事なのですが、要するに議会の議員であれば、単に言葉で話していれば済むのですが、それが政府の大統領や首相や、大臣や長官などのような立場になると、数万、数十万人の省庁の官僚や役人などを統率し、指示、命令して、政府全体を運営してゆくような立場になるので、はっきり言ってしまうと、仕事の性質として、かなり大きく違ったところがあるのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年11月18日 9:03 PM, おすすめ記事 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化



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