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民主化や近代化の草創期の問題と、その解決策について Part 27

 それでは、そうした社会の発展期の場合、いったいどうするのが正しいのかというと、これはわりと単純で、その国に住んでいる人々が、トータルとして作ったり、売ったりしている、その国の経済規模によって決まる政府の財政規模に、それほど負担にならない範囲内であれば、税金で集めたお金を(あと、国債などの金額も大きいですが・・・)、そうした経済的に恵まれない人々や病気の人々などを、できるだけ助けたり、支援したりするために使うと、なぜかそうした人々だけでなく、そうした人々の周りにいる人々にも、お金がどんどん回って、一緒に豊かになってゆくような、かなり不思議な経済システムの時代に移り変わってきているということなのです。

 もちろん、これは今も述べたように、その国に住んでいる人々が、現在生み出している富と、ほぼ同じくらいのその国の経済規模や、その国の政府の財政規模の範囲内であれば、という話になるので、やはり、そうしたその国の経済規模や、政府の財政規模以上のバラマキをやってしまうと、財政上のプラス・マイナスの問題から、経済が破綻してしまうこともあるので、注意が必要なようです。

※もう少し正確に言うと、その国の通貨の価値は、その国の経済的な総合力によって、決まるようなところがあります(そうした意味では、それぞれの国の「富」の概念とも、かなり大きな関係があります。参考)。その国の経済的な総合力の内容としては、先ほど述べたような、その国に住んでいる人々や企業の経済活動だけでなく(海外から来ている人々や企業の経済活動も含めて)、その国の政府や、政府関連機関の信用度や、あと場合によっては、その国の治安の良さや、軍事的な安全性のようなもので計られることもあります(つまり、国内外から信用のない政府の国や、治安の悪い国や、軍事的な危険性の高い国の通貨は、どうしても下がりがちなところがあります)。

※こうした観点から見ると、現在の先進国のような国々では、ある意味で、それぞれの人が持っているお金というのは、その国のすべての国民の質や働きによって、一定の価値が成り立っている、まさしく国民全員のお金であると言ってもよいようなところがあります。ですから自分が持っている、あるいは、自分が稼いだお金の一部は、国民の選んだ代表の人々が決めた適切な程度の金額を、税金を払ったり、様々な形で寄付することによって、社会に還元してゆくことは、とても大切な国民の義務になってくるということが言えるでしょう。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年10月14日 9:03 PM, 政治 / 歴史 / 社会、文化 / 経済



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