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ヘルメスについて Part 4

6、ヘルメスには、「福の神」や「繁栄の神」としての別の側面があった

 それから六つめは、これはさらに変わった話になるのですが、実はヘルメスには、もう少し変わった霊的な働きがあって、それは地上の世界の人々に様々な幸福や財産や成功や繁栄をもたらすような霊的な働き、つまり「福の神」あるいは「繁栄の神」のような霊的な働きがあったのですが、これに関しては、大まかに言うと次のような三つのことが言えます。

 一つめは、この宇宙には放っておくと、どんなものであっても破壊や崩壊の方向にどんどん進んでいってしまう、というような「エントロピー増大の法則」のようなものが働いているようなところがあったので、この宇宙の創造神の働きの中には、そうしたエントロピー増大の法則のようなものを常に十分に打ち消すだけの無限の創造や発展をもたらして、多くの人々や生き物達の幸せや豊かさや悦びや調和を生み出してゆかないといけないというような非常に大事な働きがあったのです。

※ここで言っている「エントロピー増大の法則」は、熱力学的な話とは少し違って、物質世界では、時間の経過と共に、様々な物質や人間の作った組織などが、いつの間にか壊れる方向に向かいやすいというような意味で使っています。

 それでヘルメスの霊的な働きの中には、とにかく霊界のみならず、地上の世界に豊かさのイデア(霊的な波動、エネルギーのようなもの)を降ろし続けて、人間のみならず、様々な生物や万象万物に実り豊かな繁栄を実現してゆくというような霊的な働きがあったのです。

 二つめは、これは少し変わった話になるのですが、この世界でそうした豊かさや繁栄を実現してゆこうとすると、どうしてもそうした豊かさや繁栄をよく思わないような人々や霊的存在達の妨害に遭うことが多かったので、このヘルメスという存在には、そうした存在から多くの人々や生き物達の身を守り、さらに大きな豊かさや繁栄を実現してゆくために、たいてい、これは必要最小限の仕事で終わることが多いのですが、いわゆる「戦争の神」あるいは「平和の神」としての顔があったということです。

 つまり現在の世界の国々の状況を見ればよくわかるように、どの国であっても、その国の人々が豊かな生活を送るためには、どうしてもその国の人々が、そう簡単に財産を盗まれたり、命を奪われたりしないだけの十分な軍事力の存在が不可欠なところがあるのですが(あと、より良い社会を維持してゆくための治安維持の役割の警察の働きもありますが・・・)、そうした豊かさや繁栄の実現のために、どうしても最低限守るべき、あるいは行使すべき軍事力のあり方に関して、霊的な面から様々な形で守護したり、指導したりするような、いわゆる「戦争の神」や「平和の神」としての顔が、そうしたヘルメスにはあったのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年1月19日 9:07 PM, ギリシャ神話 / スピリチュアリズム、霊界 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 成功論、繁栄論



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