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知ることと人間性の関係について Part 54

①たとえ非常に優れた発見、発明であっても、時には、その人の意図とは全く違った悪い目的のために悪用されることがあるので、注意が必要である

 ここでは、もう少し具体的な例をあげて、説明してみたいと思うのですが、例えば、ある人(もしくは、ある企業)が、土木事業などにおいて、人間の大変な重労働をいかにして軽減するか、というような一見、客観的に見ても、かなり正しそうな目的のために、非常に安全に使うことのできる非常に強力な爆発物を開発したのですが、気がついたら、人間の重労働を軽減するだけではなく、世界中のあちこちの戦争で非常に強力な破壊力や殺傷力のある武器に使われて、非常にたくさんの人々や生き物達を殺したり、傷つけたり、また家屋敷や自然環境を壊すことになってしまった、というような出来事があったとします。

 こうした例は非常にわかりやすいと思うのですが、要するに人間の知性が高くなって、多くの人々の快適さや幸福のために、いろいろな発見や発明をしていったはずなのに、ところが、いつの間にか、なぜか元々の目的とはかなり違った形で、逆に多くの人々や生き物達を傷つけ、苦しめるような使い方をたくさんされるようになってしまったために、その後、一時的であることも多いかもしれないのですが、そうした発見や発明をした人は、まるでとんでもない拝金主義の悪魔のように罵られて、非常に心苦しい立場に追い込まれるような結果になってしまった、というようなことが、人類の歴史では、結構、あちこちでたくさん起きてきたようなところがあったわけです。

 おそらく長い年月の間、他の大勢の人々は、特に気にすることもなく、それが当たり前の世の中の姿なのだと思って、朝から晩まで埃まみれ、泥まみれになって、大変な重労働に明け暮れるような生活を営々と送り続けてきたのでしょうが、これは近現代の科学技術や経済の発達というような大きな時代背景もあるのですが、そこに突然、ある人が、そうした大変な状況を一挙に変えてくれるような非常に素晴らしいアイデアを思いつき、そして、かなり大変な努力をして、研究、開発した結果、そうした多くの人々の重労働を一挙に楽にしてくれるような素晴らしい発見、発明を成し遂げたわけなので、こうした状況を客観的に見る限り、そうした人は、かなり頭の良い人物であると共に、かなり努力家の、しかも非常に運の良い人物だったのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2020年12月21日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 科学、テクノロジー / 軍事



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