さて、それでは、そうした霊界仕様の肉体は、いったい、どのような特性があるのか、というと、大まかに言うと、次のような三つのことが言えます。
一つめは、これは前から何度か述べていますが、たくさんの霊界物の書物に書かれている通り、そうした霊界で活動している時の体は、基本的にその人が持っている自己イメージに基づいた自分の顔形や肉体の姿形になっていることが、とても多いです。
ですから地上で生きていた時のような肉体の中の様々な役割の内臓器官のようなものは全くなくて、言ってみれば、それぞれの人や生き物のイメージのような生命体が、あっちこっちを動き回っているような生活になっています。
二つめは、これも霊界物の書物に時折触れられているのですが、そうした霊的な体は、物質世界の肉体のようなガチガチに硬い体ではないので、その人や生き物がある程度、強く思念を集中すると、別の場所にパッと移動できたり、あるいは、全く別の姿形に変わることができたり、さらには自分の周りの家や自然の風景まである程度、自由に変えることができるような非常に不思議な能力を持っています。
三つめは、これは、ちょっと不思議な話になるのですが、霊界に長く住んでいると、自分が、いったいどんな姿形で、どんな性格なのか、ということよりも、いつも自分が興味を持って、やっていることや努力していることの方が、だんだん重要になってくるものなので、それで、たいていの人は、霊界に長くいるうちにそうした自分が最も興味がある、あるいは、自分が最も望ましいと思っている姿形や役割そのものの姿形にだんだん変化してゆくことが多いようなのです。
つまり、地上の世界で「○○さん」と呼ばれて、こんな顔形で、こんな体型で、こんな格好をしていた、というような状況は、霊界に長く住んでいるうちにだんだん、どうでもよくなる、というか、イメージ的にだんだん薄くなってゆき、それに代わって、例えば、いつも誰かを助け導くような仕事をしている人は、いつの間にか、その人の周りに優しい明るい感じのオーラが出てきて、まるで天使のような姿形に見えるようになってくるとか、いつも悪魔のような存在達をやっつけては、多くの魂達の平和や安全を守るような仕事をしている人や生き物は、何となく黒光りして、とても強そうな出で立ちの存在に見えるようになってくるとか、あるいは、いつも霊界で多くの人々に知恵を授けたり、愛情を持って、守り導くような仕事をしている人は、まるで神々しい後光を放つ神仏のような姿形に見えるようになってくるなどというように霊界では、その人が最も関心があり、最も望ましいと思っている姿形や役割そのものの姿形にだんだん変化してゆくようなところがあるのです。
Cecye(セスィエ)
2014年10月10日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳