二つめは、これは少し違った観点からの話になるのですが、今述べたように人間や生き物は、何らかの対象に対して強い信頼を寄せることで非常に安定した精神状態が得られるようなところがあるのですが、実はそのようにして信頼されている側の人間や生き物や物も、そうした形で強く信頼されることによって、ある種の非常に安定した精神エネルギーのようなものが得られるようなところがあるのです。
つまり、こうした信頼、要するに何らかの存在を強く肯定して、良きものとして認めてゆくような精神的行為というのは、単にそうした形で強く信じている側の人や生き物に精神的な安定感や満足感をもたらすだけでなく、そのような形で強く信じられている側の存在のリアリティーをより強めて、物質的にも霊的にも、より強く硬くしてゆくような不思議な働きがあるのです。
それゆえ、こうした信頼のエネルギーというのは、良い面としては、そのようにして信頼された人や生き物を、より明るく強くポジティブに情熱的に生きてゆかせるような効果があるのですが、悪い面としては、そのようにして信頼する人や生き物を間違った場合には、本当はあまり良くない人々や生き物の力を強めてしまうようなマイナスの面もあるので、非常に問題が多いということも言えるでしょう。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2015年12月17日 9:02 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳 / 自然、生命
