Light Symbol

多数決の原理について Part 8

4、国家や地方自治体のコストを、単に納税の形だけで維持するようなシステムにしておくと、どうしても、その後の税金の使い道やチェックに関して、多くの人々が他人任せになる傾向があるので、行政サービスの中のわりと簡単な仕事は、その分の税金の免除と引き換えに直接、市民にボランティアの形で参加してもらうようにすればよい

 第四には、これは少し変わった見解になるのですが、現在、国家や地域の自治体の維持費というのは、原則、国民が税金で納める形になっているのですが、この形式にしておくと、どうしても一般市民の側としては、給料からの天引きか、あるいは、納税の形で、いったん税金を納めてしまうと、もうその後は、そうしたお金の使い道や、そのチェック(監査のこと)などに関しては他人任せで、どこかの誰かが、適当にうまくやってくれればいいというようなスタンスに、どうしてもなってしまいやすいということなのです。

 それでは、こうした問題点をいったい、どうやって解決すればいいのかというと、これは現在でも国家の安全保障上、どうしても軍隊に大量の人員を確保しなくてはならないような国が、よく行う「徴兵制」とは少し異なるのですが、要するにそうした国家や地域の自治体が行う、さまざまな行政上のサービスにおいて、はっきり言って、それほど難しいわけでもないような簡単な事務の仕事や肉体労働的な仕事を初めとして、それ以外のちょっとした管理職のような仕事も含めて、一般の市民の人々に、なかばボランティアのような形で直接参加してもらうようにして、その代わり、そうした仕事に関わった分の税金をその仕事の金額の分、免除してあげるというような、市民が直接、いろいろな行政サービスの仕事にある程度、自発的に参加してもらうようなシステムにすればよいのではないか、というように考えております。

 

5、巷のお店のチケットサービスやポイントサービスのようなものを導入して、多くの一般市民が、政治家や政党の定期発表や、政治家の仕事ぶりや決定事項について、常に関心を持たざるをえなくするような方法も考えられる

 第五には、これも、あまり聞かない方法になるのではないかと思われるのですが、要するに民主主義の一番の問題点は何なのか、というと、多くの人々が、どんなに苦労して、手に入れた民主制度であったとしても、しばらくすると、たいていの人々は、自分達の日頃の仕事や生活の忙しさから全然、そうした政治の世界に興味を示さなくなってゆき、いつの間にか、たくさんの市民の中の、ほんの一握りの人々のみが、自分達の都合で勝手に政治を動かして、利益を得るようなことをし始めてしまうことなのではないか、と思われるので、この際、思い切って、巷のお店のチケットサービスやポイントサービスとほとんど同じようなサービスを行政の世界にも、そのまま導入してゆき、政治家や政党の定期的な発表や、政治家の仕事ぶりや決定事項について、それぞれの人がインターネットやテレビなどで、ちゃんと目を通して理解しているのであれば、その分、何らかのチケットやポイントが配布されるなどというように多くの市民が、政治家の活動をしっかりとチェックするための一種の利益誘導のようなことを行ってゆけばよいのではないか、というような方法が考えられます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年11月15日 9:14 PM, 政治



«

»

おすすめ記事

過去の記事